【対面ワークショップ】

日程:12月17日(土)・18日(日)
時間:10:00-16:00(5時間)
会場:KDDI維新ホール(JR新幹線「新山口駅」から徒歩1分)
   〒754-0041 山口県山口市小郡令和1丁目1−1

【感染対策および対面ワークショップ開催に関するご案内】

  • 山口大会の対面ワークショップでは、山口県および会場となるKDDI維新ホールの感染予防ガイドラインをふまえ、以下のとおりの感染予防対策を実施いたします。参加者のみなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

【参加者のみなさまへのお知らせとお願い】

  • 37.5度以上の発熱や咳、頭痛などの症状がある場合や新型コロナウイルス感染症陽性とされた人との濃厚接触がある場合、過去14日以内に政府から入国制限、 入国後の観察期間を必要とされている国・地域への渡航、並びに、当該国・地域の在住者と濃厚接触がある場合には、ご来場をお控えください。
  • マスクの着用および手指の消毒にご協力をお願いいたします。なお、入口及び館内に消毒液を設置しております。
  • 参加者数は会場が定める部屋定員の半数未満に制限しております。ソーシャルディスタンスの確保にご協力をお願いします。
  • ワークショップは窓やドアを開けるなど、常に換気を行って実施します。
  • 万が一、ワークショップ終了後に参加者の新型コロナウイルスへの感染が判明した場合には、保健所など公的機関からの要請に応じて参加者名簿を提出することがあります。

【公認心理師のみなさまへ】

  • 対面ワークショップは、いずれも日本公認心理師協会「認定専門公認心理師」の認定にかかるテーマ別研修として登録されています。
  • 詳細は「日本公認心理師協会専門認定制度」のページをご確認ください。

【臨床心理士のみなさまへ】

  • 対面ワークショップは、いずれも臨床心理士の資格更新に関する(対面の)研修機会(4群ポイント)として申請予定です。

【参加者のみなさまへ】

  • ワークショップごとに定員がございます。お申し込み順に受付いたします。
  • 当日はお申し込み後に学術集会ホームページからダウンロードされた「参加証」をご持参ください。(当日、参加証をお忘れの場合でも、受付にてお申し込み状況を確認いたしますので、ご安心ください。)
  • 参加証のホルダー(名札ケース)は当日会場にて準備しております。お手元に名札ケースがありましたら、持参していただいても構いません。
  • 会場の駐車場は有料となっております。会場はJR新山口駅近くですので、公共交通機関でのご来場をお勧めいたします。
  • ワークショップへご参加いただいた方へのアンケートをご用意しております。ご回答は任意ですが、ぜひご協力をお願いいたします。詳細は下記のPDFをご覧ください。

【旅々やまぐち割プラス(全国旅行支援)】

山口県内での宿泊・日帰り旅行が対象となります。
詳細はこちら
https://tabitabi.ikouyo-yamaguchi.jp/plus/

【対面ワークショップの内容のご紹介】

ワークショップ1  12月17日(土)10:00-16:00

【基礎・実践講座】初回面接における心理学的アセスメント-精神分析学的アプローチによる見立て-
講師:浦田英範(西南学院大学)

定員:100名

講習の概要:
 初回面接とは、導入面接、診断面接などいろんな呼び方がある。クライエント(以下Clと略す)にとって、この初回面接は、すでに心理療法の始まりであり、不安と期待が入り交じったものである。
 では我々セラピスト(Thと略す)はこの初回面接で何を大切しながらClと初回面接を行っていけばよいのであろうか。ThとClの関係は、心理療法という特殊な人間関係ではあり、見知らぬ者同士の出会いである。ClはThが自分の気持ちを理解し受け止めてくれる存在なのか、そして、支援してくれるかどうかとClなりにThを見定めている。
 また、Thは、Clとの信頼関係を築きながら、心理学的アセスメント(アセスメントと略す)のための情報をどう収集するのか苦心しながら面接を行う。
 今回は、精神分析的な理解に基づいた無意識を含めた心の動き(精神力動)を理解し、Clとの関係を樹立しアセスメントを行い、心理学的支援に結びつけるのか基礎知識やその考え方を解説したい。ワークショップの後半では、実際の事例に基づいて検討したいと思う。受講者の中から初回面接のみの事例を募集する。

ワークショップ2  12月17日(土)10:00-16:00

【実践・展開講座】スクールカウンセラーが行う学校現場でのアセスメント
講師:高田晃(宇部フロンティア大学)

定員:60名

講習の概要:
 1995年にスクールカウンセラー(以下、SC)が全国に派遣されてから4半世紀になります。 児童生徒を取り巻く環境が複雑・困難化するなか、SCには相談室での待機型から児童生徒に積極的に関わる接近型の行動姿勢が求められてきました。 当初は不登校やいじめへの対応が中心でしたが、「スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの常勤化に向けた調査研究」(文部科学省令和3年度いじめ対策・不登校支援等推進事業)でも明らかなように、 昨今ではそれらに加えて暴力、性被害、貧困・ヤングケアラー、自然災害・事件事故後の援助活動、自殺予防等、多様化した問題への対応や支援が期待されています。
 それらの支援を効果的に実践するためには、専門的なアセスメントが基本です。児童生徒だけではなく、家族やクラス、学校や地域も含めたアセスメントが重要となります。
 本ワークショップでは、学校現場で行うアセスメントについてレクチャーの後、事例をもとにグーループで話し合い、全てのSC活動に欠かせないアセスメントについて議論を深めていきたいと考えています。SCの方だけでなく未経験者の参加もお待ちしています。

ワークショップ3  12月18日(日)10:00-16:00

【基礎・実践講座】臨床現場で役立つ対人援助者のコミュニケーションスキル
         -対人援助の作法をお稽古しよう!-
講師:竹田伸也(鳥取大学)

定員:100名

講習の概要:
公認心理師としてクライエントの心理支援の行うには、相手と信頼関係を築く力、相手を不快にさせず質問する力、相手に伝わる言葉で伝える力などのコミュニケーションスキルが求められます。また、支援を真に機能させるには、心理師が力を振り絞るだけではなく、クライエントの力に助けられる局面を取り入れる必要もあります。そのためには、コミュニケーションを通して相手の持つ力を引き出すスキルも求められます。そして何よりも、支援者として大切にしたい価値が、そうしたコミュニケーションスキルが駆動する力となります。心理支援を行うためのこうした基本的な力を、改めて今回のワークショップで体験を通して深めてみましょう。
・自分の大切にしたい価値をみつけよう
・言葉を用いずに信頼関係を築く作法
・相手の気持ちに寄り添う作法
・相手に質問するときの作法
・相手に伝えるときの作法
・相手のもっている力を引き出す作法
テキスト:『対人援助の作法‐誰かの力になりたいあなたに必要なコミュニケーションスキル』(中央法規)

ワークショップ4  12月18日(日)10:00-16:00

【実践・展開講座】教育現場の危機において真のサポーターになるために
講師:増田健太郎(九州大学)

定員:60名

講習の概要:
 不登校児童生徒の増加、いじめ問題、発達障害児童生徒への対応、教師のストレス・多忙化・不祥事の問題など教育現場の臨床心理学を必要とする課題は山積です。 また従来からある課題に加え、今回の新型コロナ感染症はネガティブな影響を与えるとともに、学校現場の課題解決をさらに複雑化させています。 特に問題なのは、児童生徒の自殺者の増加です。児童生徒の自殺は何としてでも防ぐことが必要です。
 今、現場の公認心理師には、「ニーズを把握・理解し、的確にこたえていく」力が求められています。 学校現場のチームの一員として、組織風土の改善に対応することが求められているのです。 不登校もいじめも発達障害等の対応も、その基盤は教師の個々人の力量アップと、フォーマル・インフォーマルともに風通しのよいコミュニケーションができる学校組織文化が必要です。
 今回の研修会では、学校現場の問題を整理し、不登校・いじめや発達障害児童生徒の問題、公認心理師としてどのような対応が必要なのか、学級経営・学校経営にどのようにコミットしていくのかを共に考えたいと思います。