新型コロナウィルス感染症が文字通り世界中を席巻しております。第一線で新型コロナウィルス感染症に対峙していただいている医療従事者の皆様や私たちの生活を支えていただいているエッセンシャルワーカーの皆様には、こころから感謝を申し上げます。諸外国ではワクチン接種も始まっているようですが、世界的に終息するまでには、残念ながらまだしばらく時間がかかりそうです。
 我々は何かの目標に向かって日々、能動的に努力することは、割と取り組みやすいものです。
しかし、先の見通しもわからず、受動的に日々をやり過ごすことは、案外難しいものだと思われます。まさに、今はその時期かもしれません。目に見えない敵に対して、ただひたすら自粛する毎日はストレスが溜まるものです。しかし、我々、公認心理師は困難な状況下でも、その先の未来を信じ、日々、信念を持って毎日を過ごし、学びを続けることが求められます。決して楽観的になるわけではありませんが、しっかりと備えをしつつ、この難局を乗り越えていければと思います。
 さて、このような未曾有の状況の中ではありますが、今回、第1回日本公認心理師学会学術集会沖縄大会を開催することになりました。栄えある第1回大会を共催させていただけることは非常に名誉あることだと存じます。本来なら沖縄の自然を満喫しつつ、全国の仲間と直に学び合い、交流する機会を持ちたかったのですが、昨今の事情を鑑み、また様々な観点から検討した結果、オンライン開催とさせていただきました。
 そして、今回の第1回大会テーマを「ダイバーシティ時代の公認心理師〜今、OKINAWAからはじめよう!」といたしました。あらゆる多様性が尊重され、受け入れられる時代に、我々、公認心理師が果たすべき役割を共に考えていければと思います。元来、沖縄は「チャンプルー文化」と言われるように多種多様な文化が融合し成熟してきたことで、沖縄の特異な文化が育まれてきました。このように「ダイバーシティ&インクルージョン」の素地がある沖縄から全国の皆様に「ダイバーシティ時代の公認心理師」について発信できればと考えております。
 新型コロナウィルス感染症の終息後には、是非、安全・安心な沖縄を訪れていただき、チャンプルーをつまみつつ泡盛を酌み交わしていただけたらと思います。また大会では、青い海、青い空だけでない魅力ある沖縄をお伝えできるような企画も盛り込みたいと考えております。多くの皆様が、記念すべき第1回大会にご参加いただけることを準備委員会一同お待ち申し上げております。

 
 
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