会長挨拶

第39回日本助産学会学術集会 会長
市川 香織

東京情報大学看護学部看護学科

 第 39 回日本助産学会学術集会は、2025 年 11 月 15 日(土)~11 月 16 日(日)幕張メッセ国際会議場(千葉県千葉市美浜区)にて開催させていただくことになりました。

 学術集会のテーマは、「未来を切り拓く」です。

 現在私たちを取り巻く社会は、世界各地の紛争、地球規模の気候変動に伴う大規模災害、国内に目を転じれば人口減少など、様々な危機に取り囲まれています。明るい未来が描きにくい社会といえましょう。なかでも少子化は、わが国が直面する最大の危機と認識され、2030年までが少子化対策のラストチャンスとされています。産み育てに寄り添う助産師は、まさに少子化対策の先鋒と言えます。妊娠期からの伴走型支援、多様な出産形態に合わせた助産ケア、メンタルヘルスケアも含む産後ケア、多様なセクシュアリティの支援、自己肯定感を育む思春期の支援、不妊・不育の方への支援、グリーフケアなど、ライフステージの多岐にわたる場面で助産師が行う支援に求められるものも増え、さらに多くの課題が顕在化してきています。この課題を乗り越え出産・子育てが安心・安全・幸せに満ちた経験となるためには、「未来を切り拓く」力が必要です。本学術集会では、現場の課題を解決するための力、ピンチをチャンスに変える力を互いに高めあう機会としたいと考えています。本学術集会では、一人ひとりが持つパワーを信じて、そのイメージであるオレンジをテーマカラーとしました。本学術集会に参加するすべての人がパワーを高めあい、明日からの活力を得ていただけたら幸いです。

 皆さまと活発な交流が図れるよう、多彩なプログラムを企画中です。ぜひ、皆さま揃って千葉に足を運んでくださいませ。なお、本学術集会は後日オンデマンド配信も予定しております。

 千葉県は海に囲まれた自然豊かなところです。千葉の美味しいものを揃えた物産展も準備しております。皆さまのご参加をお待ちしております。

協賛企業

大衛株式会社
株式会社日本助産師会出版
太陽生命保険株式会社