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 この度、日本医療・病院管理学会の第59回学術総会を担当することになりました。東京オリンピックの翌年ならば会場の手配なども容易だろうと、あえて2021年の開催を引き受けたつもりでしたが、ご存知のようにこのコロナ禍ですっかり目論見が外れてしまいました。そして、パンデミックの収束が見通せない中、集合型での開催は流動的にならざるを得ず、とりあえずWEBでの開催を予定して準備を進めているところです。

 

 ところで、日本医療・病院管理学会は、1963年に「日本病院管理学会」としてスタートしました。1980年には日本医学会に加盟することができ、社会医学系分野を担う学術研究団体のひとつとして、活動領域の深化と拡がりを模索し続けて来ました。2008年には研究対象領域の拡大に伴って、学会名称を「日本医療・病院管理学会」に改称し現在に至っています。また、2015年には社会医学系の他の学会や団体と共同して、「社会医学系専門医制度」の創設と運用にも関わるようになっています。

 

 当学会の主な研究対象領域は、国全体の医療政策や社会保障制度、および医療経済などの「マクロレベル」から、個々の患者に提供される医療やケアサービスの質と効率を高めるための研究と実践などの「ミクロレベル」まで、非常に多岐に及んでいます。そして、当初からの学会名称にある「病院管理」は、それらの中間に位置づけられる「メゾレベル」、つまり医療施設や地域におけるヘルスケアサービス全体の最適化を目指す分野も含みます。それもあって、当学会の会員は多種多様な職種で構成されており、医師だけではなく看護師や病院事務職などの医療関連職種の他、病院建築の研究者なども参画しており、極めて職種横断的で真に学際的な活動を行うことのできる学術団体です。

 

 さて、このような背景を持つ当学会の学術総会においては、今回は『保健・医療・福祉の「これまで」と「いま」、そして「これから」-コロナ禍と高齢社会に向き合う地域共生とは-』をテーマに掲げました。会員諸氏の学術研究活動の集約の場として、2025年とその先を見据えたわが国を展望する機会にしたいと思っています。私たちの活動は、医学の進歩を医療の進歩に繋げ、そしてミクロとマクロ、そしてメゾレベルでのヘルスケアサービスの最適化を目指すことにあります。是非、皆様方の奮ってのご参加を心からお待ちしています。

 
   

 

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