会長挨拶

第22回 日本ヘルニア学会学術集会 会長
蛭川 浩史
立川綜合病院 副院長 消化器センター 外科主任医長

ご挨拶

 2024年5月24日(金)・25日(土)、第22回日本ヘルニア学会学術集会が新潟で開催されることになりました。この素晴らしい機会をいただきましたこと、日本ヘルニア学会の役員の皆さま、そして、多くの学会員の皆さまに心から感謝を申し上げます。

 今回の学術集会のテーマは「ジャパンクオリティの追求:その方法論と根拠(The pursuit of Japanese Quality: the Hows and Whys)」と致しました。
 日本で培われてきた質の高いヘルニア診療の根拠と方法論をもとに、新しい方法論やパラダイムを追求することを目指しています。
 医療の分野では、人工知能(AI)やロボット手術など、革新的な技術が急速に台頭しており、これらの技術を活用しながら、より効率的で高品質な医療を提供することが求められています。
 これらの新たな技術や手法の導入が、ヘルニア診療の品質向上に貢献する方法や根拠を共有し、議論していきたいと考えています。とくにロボット手術によるヘルニア修復術は今後ますます発展して行くと想像され、われわれヘルニア学会の責任も、大きくなっていくと考えられます。  長く続いたコロナ禍も漸く終息の兆しが見えてきました。コロナ禍においては、人と人とのつながりが希薄になったとされる一方で、オンラインコミュニケーションの普及、ソーシャルメディアを通じたグローバルな情報アクセスなどによって、世界中の情報が容易に、かつ迅速に得られるようになり、世界はむしろ狭くなったといえると思います。
 この様なグローバルコミュニケーションの変化を踏まえ、今こそ、ヘルニア学会も、世界のヘルニアの情報を取り入れ、議論すると同時に、ヘルニア診療におけるJapan Qualityを世界に発信していく時だと考えています。
 第22回の学術集会は、初めて日本海側で開催されることとなります。
 5月23日(木)には、上尾中央総合病院 外科 岡本信彦先生が当番世話人となり、第20回日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究会が開催され、この1週間をTOKIMEKI NIIGATA HERNIA WEEKとしました。
 新潟の豊かな自然や歴史、文化、おいしい食事、お酒なども楽しみながら、学術交流を深めていただきたいと思います。皆様にTOKIMEKIを提供できるよう準備して参ります。
 新潟でお会いできることを心より楽しみにしております。