上級演題 テーマ一覧
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シンポジウム1 女性医師参画について
公募・一部指定
企画趣旨
結婚、出産、育児などのライフステージの変化に伴う女性外科医の、キャリアアップのために、ヘルニア診療は有益な選択肢となり得ると考えられる。
鼠径ヘルニア修復術は低難易度の手術とされ、手術も比較的短時間で終了する事が多い。
とはいえ、術式の選択肢も多く、また、慢性疼痛や再発などを予防するためには、専門的な知識も重要で、専門性も要求される領域であると考えられる。
このシンポジウムでは、女性外科医が、変化していくライフステージにおいて、どのように外科医としてのキャリアの向上や専門性の向上、ワークライフバランスを確立させることができるのか、そのような女性外科医にとって、ヘルニア診療に関与することで得られる利点はどのような事があげられるか、成功事例を共有し、未来への展望、そのための学会のあり方などについて議論し、新たな可能性を模索していただきたい。 -
シンポジウム2 専門性を高めたヘルニア診療のあり方:ヘルニアセンター開設、専門医、集約化の意義
公募・一部指定
企画趣旨
鼠径部ヘルニア修復術は、最も多く行われている外科手術の一つである。難易度も低く、経験の浅い外科医でも一定の成績を得ることができる。
しかしながら、慢性疼痛、再発、感染、臓器損傷など重篤な合併症を来す可能性もあり、当然のことながら、専門的な知識と技術が要求される。
このセッションでは、ヘルニア専門医を認定することの意義、何をもってヘルニア専門医とすべきか。
また、近年増加している、各施設におけるヘルニアセンター開設の意義と効果、何をもってヘルニアセンターあるいはヘルニア専門外来、と称するべきなのか、ロボットや、腹壁瘢痕ヘルニア修復術など特殊な症例を集約化すべきなのか、あるいは、そのような認定や集約化は不要なのか、専門性を高めたヘルニア診療のあり方について、自施設での経験をもとに、議論していただきたい。 -
シンポジウム3 働き方改革とヘルニア診療
公募・一部指定
企画趣旨
2024年から、医師の働き方改革が実施される。
ヘルニア修復術は、コロナ禍においては、後回しにされたり、長時間の手術の合間に行われたり、他施設に紹介したりすることで、十分に行われなくなった施設も存在する。一方で、多くのヘルニア症例が紹介されてくる施設もあり、集約化が進んでいるとも考えられる。
今後、医師の勤務時間が厳密に規定されていった場合、比較的短時間で終了する鼠径部ヘルニア修復術、場合によっては長時間を要する腹壁瘢痕ヘルニア修復術、あるいはロボット手術などを、時間を考慮すること無く行うことが困難となる。ヘルニア診療をどのように、やりくりしていくのか、各施設の実情に併せて考える必要がある。
このセッションでは、働き方改革における、ヘルニア診療のあり方について、各施設での取り組みを紹介していただきたい。 -
シンポジウム4 食道裂孔ヘルニアの話題
公募・一部指定
企画趣旨
逆流性食道炎(胃食道逆流症)は、高齢化や、肥満、ストレスなどの影響で、近年、患者数が増加していると考えられている。内科的治療による症状のコントロールが得られない場合、外科的治療が適応になる。
このセッションでは、食道裂孔ヘルニアに対する、各施設での術前評価、手術適応、術式の選択、メッシュ使用の是非、術後成績、を報告していただき、現在の外科治療のコンセンサスを探っていただきたい。 -
シンポジウム5 解剖について:横筋筋膜とはなにか
すべて指定
企画趣旨
横筋筋膜とは何か? ヘルニアは横筋筋膜が緩むために発症するというのは、本当か? 偽ヘルニア嚢(Pseudo sac)は横筋筋膜か? 鼠径管後壁は横筋筋膜か? 2枚あるのか?浅葉との関係は? 横筋筋膜のスリングとは何か? など、鼠径部ヘルニア修復術における、横筋筋膜の謎に挑む。
スペシャリストの先生に、鼠径部解剖の思うところを余すことなく語っていただきます。 -
シンポジウム6 形成外科とコラボした腹壁瘢痕ヘルニア修復術、鼠径ヘルニア修復術
公募・一部指定
企画趣旨
腹壁の再建手術は、一般外科だけでは対処しきれないような、複雑な困難症例が存在する。腫瘍や、外傷などによる腹壁欠損に対する修復術は、形成外科医の専門的な方法論が必要となる場合が存在する。
コンポーネントセパレーション法についても、形成外科との合同診療が、術後成績を改善させる可能性もある。このセッションでは、一般外科医が知っておくべき、形成外科のプロフェッショナルな方法論を報告していただき、ヘルニア手術に関与するヘルニア学会会員の明日の診療の糧となる、有意義な議論を展開していただきたい。
また、形成外科医と連携し腹壁ヘルニアの治療を行っている施設からの現状や成績も報告していただきたい。 -
シンポジウム7 ヘルニア診療におけるICのあり方:われわれの術前説明、ここまで話しています
公募・一部指定
企画趣旨
ヘルニア修復術は、難易度の低い手術と考えられている。研修医が行っても、アウトカムは変わらないとする報告も見られる。患者によっては、簡単に終わる手術と認識している方もいる。
しかし、術後に慢性疼痛、出血、再発など、時に重篤な合併症を併発する可能性もある。
これらをすべて盛り込んだインフォームドコンセントを行うべきか、誰が執刀するかを伝えるべきか、使用するメッシュの選択はどうか、致命的となる可能性はどうか、ガイドラインについて説明するか、みなさんはいかがでしょうか。
ついつい、甘くなりがちな術前のインフォームドコンセントについて、自施設でのこだわりや、方法論の実際をご提示ください。
ヘルニア全般に関して、鼠径部ヘルニア、腹壁ヘルニア、などいずれのヘルニアについても、ご提示ください。 -
ビデオシンポジウム1 ロボット手術から、腹腔鏡手術への還元、ロボットだから見えてきたものはありますか
公募、一部指定
企画趣旨
ロボット手術は3D high vision systemによる詳細な観察が可能で、腹腔鏡でも認識し得なかった解剖を認識できるようになる可能性がある。
腹腔鏡手術が導入された頃、腹腔鏡手術に慣れることで、開腹手術のやり方が変わったと意識したことがある外科は少なくないのではないでしょうか。
このセッションでは、そのときと同じような、パラダイムの変化が、腹腔鏡からロボット手術に移り変わっていくことで起こりうるのか、ロボット手術から、腹腔鏡手術や鼠径部切開法による手術に還元できる方法論や解剖の認識はあるのか、紹介していただきたい。 -
ビデオシンポジウム2 傍ストマヘルニアをどう治す???
すべて公募
企画趣旨
傍ストマヘルニア(Parastomal Hernia)は、ストマの機能、ひいては患者の生活の質を低下させ、合併症を引き起こす可能性があり、腹壁瘢痕ヘルニアの特殊形として、重要なトピックの一つである。
とくに、腹壁瘢痕ヘルニアを合併することも多く、修復術は必ずしも容易ではない。
傍ストーマヘルニアの修復方法には,直接縫合、ストーマ造設部位の変更、メッシュによる修復術が行われる。
近年、メッシュによる修復術も、onlay mesh repair、retromuscular mesh repair、intraperitoneal mesh repairなどがあげられる。また、アプローチ法も開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術と、選択肢も増えている。
このセッションでは、傍ストマヘルニアの手術適応、術式、術後成績、問題点など、その治療方法に焦点をあてて、議論していただきたい。 -
ビデオシンポジウム3 腹壁瘢痕ヘルニア修復術:こだわりの方法、定型化された方法、アルゴリズムの提案
すべて公募
企画趣旨
腹壁瘢痕ヘルニア修復術は、近年、IPOM、eTEP、SCOLA、E/MILOSなど我が国においても、選択肢が増えた。各施設での、定型化された方法も、徐々に報告されるようになってきた。
各々の施設の定型化された方法と、その成績を報告していただきたい。
腹壁瘢痕ヘルニア修復術を行う外科医にとって、手本となるような技術、これからの我が国での腹壁治療の質を高めることができるような術式を披瀝していただきたい。
その上で、とくに正中腹壁瘢痕ヘルニアに対する治療アルゴリズムを提唱していただきたい。 -
ビデオシンポジウム4 巨大 / 陰嚢型鼠径部ヘルニアに対する治療方法
すべて公募
企画趣旨
L3型の、大きな外鼠径ヘルニア、巨大な鼠径ヘルニア、陰嚢に至る大きなヘルニアは、稀ならず遭遇する。時に小児頭大のヘルニアも見られ、治療法の選択に難渋する場合がある。
環納性か、非環納性か、消化管の脱出か脂肪識の脱出か、合併疾患の有無、既往手術の有無など、考慮すべき問題点は多い。
このセッションでは、巨大な、陰嚢に至る大きなヘルニアについて、術式の選択基準(鼠径部切開法、TAPP、TEP、ロボットなど)、考慮すべき問題点、漿液腫や出血など合併症を予防する処置、成績などについて、演題を募集します。
症例報告でもかまいません。
大きな鼠径部ヘルニアに対するマネージメント法の実際を議論しよう。 -
ビデオシンポジウム5 Lichtenstein法だけではない、日本のクオリティーは、ここにもある:メッシュプラグ、ダイレクトクーゲル、Bilayer patch deviceのこれから
すべて公募
企画趣旨
鼠径部切開法による鼠径部ヘルニア修復術は、Lichtenstein法が標準術式として提唱されている。
しかしながら、我が国では、これまで、Lichtenstein法は主流ではなく、メッシュプラグ法、クーゲル法、ダイレクトクーゲル法、バイレイヤーパッチデバイス法などが行われてきた経緯がある。
このセッションでは、これまで各施設で行ってきた、鼠径部切開法の術式の選択、成績、合併症などを報告し、ジャパンクオリティの鼠径部切開法について、論じていただきたい。 -
ビデオシンポジウム6 Lichtenstein法を極める
すべて公募
企画趣旨
世界的に標準術式とされる、Lichtenstein法であるが、単純である反面、各施設での工夫、こだわり、適応などがあると考えられる。
このセッションでは、Lichtenstein法において、各施設での、手術適応、麻酔方法、術式の実際、術中の合併症予防のための工夫、メッシュの選択、慢性疼痛、再発などの術後成績について、報告していただき、ジャパンクオリティのLichtenstein法を探っていただきたい。 -
パネルディスカッション1 AI・最新技術を利用したヘルニア診療の可能性
公募・一部指定
企画趣旨
AI(人工知能)を利用した、ヘルニア手術には、ヘルニアの診断学、手術のプランニング、手術中のリアルタイムのモニタリング、合併症の予測など、将来的に多くの展望があると考えられる。
また、3DVRや、メタバースなどの、最新のXR:Extended Realityを利用した、ヘルニア手術や、ヘルニア教育も、新しい方法論として、期待されている。
このセッションでは、現在行われている、あるいは今後行われるであろう、新しい技術によるヘルニア診療、ロボットに組み込むことが期待される技術など、新しい技術とその成果についての演題を募集します。未来の、新しいヘルニア診療の可能性について、報告していただきたい。 -
パネルディスカッション2 Non-Mesh Repairの可能性
すべて公募
企画趣旨
鼠径部ヘルニア修復術は、メッシュを使用することで、再発率を顕著に低下させた。一方で、メッシュを使用することで、患者は生涯、メッシュを体内に留置することになる。メッシュによる、慢性疼痛、メッシュ感染などのが、問題になっているが、近年では、メッシュによる自己免疫異常の可能性も指摘されている。
真の低侵襲手術の追求として、メッシュを使用しない術式も行われている。
とくに、消化管壊死を伴う緊急手術では、メッシュの使用がためらわれる。
このセッションでは、メッシュを使用しない術式について、自施設の適応と、術式、成績について発表していただき、メッシュを使用しない術式の可能性について、討論していただきたい。 -
パネルディスカッション3 メッシュによる修復術後の再発腹壁瘢痕ヘルニアの治療方針
すべて公募
企画趣旨
メッシュを使用した腹壁瘢痕ヘルニア修復術後の、再発症例に対する各施設の取り組み、経験症例などを報告していただきたい。
とくに、なぜ、再発したのか、その原因を追求することと、その後、病態に応じた術式の選択、メッシュの留置方法、再発させないための工夫を考えるセッションにしたいと思います。
さらには、術前画像診断、手術の時期など、各施設での方針や治療成績を報告していただきたい。
症例はそれほど多くはないと考えられるので、興味深い症例の報告も、お願いいたします。 -
パネルディスカッション4 腹壁瘢痕ヘルニアの分類について
公募・一部指定
企画趣旨
我が国の腹壁瘢痕ヘルニア診療は、欧米に比べ、手術件数は圧倒的に少なく、また術式の選択肢も少ない。
我が国で、欧米と同等の診療が行われているかと言う点では、疑問も多い。
腹壁瘢痕ヘルニアの詳細な症例登録も行われておらず、我が国での現状を把握しにくい。
症例登録を行うためには、我が国での腹壁瘢痕ヘルニアの分類方法を決めることが、不可欠である。鼠径ヘルニアでは、我が国の鼠径ヘルニア分類が、ヨーロッパの分類に近似した分類方法に変更され、症例登録が行われるようになった。
このセッションでは、腹壁瘢痕ヘルニアの分類を、新たな方法とするのか、海外の分類を導入するのか、そのほかに方法があるか、アジアの現状はどうかなど、日本ヘルニア学会腹壁瘢痕ヘルニア分類制定のためのワーキンググループによる、ディスカッションを行う。
会場からの意見も交え、我が国での腹壁瘢痕ヘルニアの分類方法について、議論したい。 -
パネルディスカッション5 小児臍ヘルニアに対する治療方法について
すべて公募
企画趣旨
小児臍ヘルニアに対しては近年圧迫療法が見直されており様々な圧迫方法が行われている。
また手術の至適年齢や術式についても議論されている。今回、各施設での臍ヘルニアに対する保存的治療および外科的治療を発表してもらい、圧迫療法の可否、至適手術時期および術式について検討したい。 -
パネルディスカッション6 腹壁辺縁の腹壁瘢痕ヘルニア:側腹部、剣状突起下、肋弓下
すべて公募
企画趣旨
側腹部、剣状突起下、肋弓下など、腹壁の辺縁に局在した瘢痕ヘルニアは、治療法の選択に難渋する場合がある。
このセッションでは、腹壁辺縁の瘢痕ヘルニアのうちでも、治療法の選択に難渋する、側腹部、剣状突起下、肋弓下などの部位に焦点をあててみたいと思います。
その、アプローチ法、剥離範囲、欠損部の縫合閉鎖、メッシュの選択とメッシュの留置部位、固定方法、などについて、方法論と成績を報告していただきたい。 -
パネルディスカッション7 ヘルニアの教育、目標の設定方法、修練方法、結果の評価
すべて公募
企画趣旨
ヘルニアほど、修復術が多岐にわたる疾患はない。鼠径部の解剖、手術の基本操作、鼠径部切開法から、ロボット支援手術まで、多岐にわたる術式を学ぶために、どのように目標を設定し、修練し、評価し、次の取り組みにつなげていくのか、各施設での方法をご紹介いただきたい。
働き方改革が行われ、指導医も十分に時間を割くことができなくなる可能性がある。
このセッションでは、魅力的なヘルニア研修、ひいては魅力的な外科研修がどうあるべきか、各施設での取り組みを発表していただきたい。 -
ワークショップ1 メッシュについて:メッシュの固定方法を科学する
すべて公募
企画趣旨
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術におけるメッシュの固定方法は、非吸収性固定具、吸収性固定具、縫合固定、無固定など様々である。
一般に、メッシュの固定は、メッシュの移動や収縮による再発を予防するために行われると考えられるが、メッシュの固定が慢性的な疼痛を引き起こす可能性もある。
メッシュの固定方法を考慮する上では、使用したメッシュの種類、大きさ、剥離範囲との関係、再発のリスク、慢性疼痛の回避、コストなど様々な要因を考慮する必要がある。
しかしながら、メッシュを固定する意義はどこにあるのか、メッシュの固定は必要なのか、必要ならば、どこに、何をどのくらい使用すべきなのか、コンセンサスの得られた見解はない。
このセッションでは、自施設でのメッシュ固定の方針と治療成績を報告していただき、メッシュの固定の意義について、議論していただきたい。 -
ワークショップ2 CPIP: 慢性疼痛、腹壁瘢痕ヘルニア修復術後の慢性疼痛について
すべて公募
企画趣旨
鼠径ヘルニア術後の慢性疼痛について、原因、評価、治療方法などが徐々に周知されるようになってきた。しかしながら、腹壁瘢痕ヘルニア術後の疼痛に関しては、不明な点が多い。
このセッションでは、腹壁瘢痕ヘルニア修復術後の慢性疼痛症例の治療経験を紹介していただき、腹壁瘢痕ヘルニア術後の慢性疼痛は、そもそも問題となるのか、問題となるのであれば、その原因、評価、治療方法はどうすればいいのか、など、今、困っている症例をなんとかするための助けとなるような、あるいは今後の問題提議となるような議論をしていただきたい。 -
ワークショップ3 術後の安静期間について:1週間安静に意味はあるか
すべて公募
企画趣旨
患者さんに、術後いつから仕事できますか、運動は、筋トレは、と聞かれることはありませんか。
鼠径部、腹壁のヘルニア修復術後、一定期間の安静は必要か、あるいは不要か、患者さんにどのように説明していますか。歩行は良いが、運動はどうか、筋トレはどうか。
あるいは、鼠径部切開法のうちPIPP、Lichtenstein法、腹腔鏡、などで、術式に応じて考慮すべきなのか、各施設の、方法論とその根拠、成績を紹介してください。
鼠径部ヘルニア編、腹壁瘢痕ヘルニア修復術後編の、二つにわけて検討していただきたい。
そして、我が国独自の考え方の根本となる様な、ディスカッションをしていただきたい。 -
ワークショップ4 準汚染手術、汚染手術、緊急手術におけるメッシュ使用の是非
すべて公募
企画趣旨
ヘルニアの嵌頓症例、緊急手術では、消化管切除と同時にヘルニアの修復を考慮しなければならない場合がある。あるいは、予定の消化管手術の際、同時に腹部ヘルニアを修復しなければならない場合がある。
近年、準汚染手術、汚染手術において、合成メッシュを使用することは、吸収性メッシュや、バイオロジカルメッシュを使用するより安全であるとする、海外からの報告が散見される。
このセッションでは、消化管穿孔や壊死などを伴う、汚染環境や、消化管切除を伴う準汚染環境でのメッシュの使用経験、その成績、予後などについて、報告していただき、この様な環境でのメッシュの使用の是非について、議論していただきたい。
系統的に行っている施設は極めて稀と考えられるので、うまくいった症例、あるいは、うまくいかなかった症例を報告していただいてもかまいません。
うまくいかなかった場合は、その後の経過についても報告しいただきたい。 -
ワークショップ5 技術認定合格者から学ぶトレーニングとその後の発展
すべて公募
企画趣旨
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術は、比較的短時間に完結する手術であるが、技術認定取得は容易ではない。
しかし、技術認定取得は、目的ではなく、さらなる進歩の過程であるとも言える。
このセッションでは、技術認定合格者がどのようにトレーニングしたか、どのような点に注意したか、自分なりの技術のコツなど、これから、ヘルニア領域での取得を目指している外科医に対するアドバイスをいただきたい。
また、技術認定取得後、技術認定取得の努力がどのように実り、さらには、その後、どのようなトレーニングを行い、どのように技術が進化しているか、技術認定のその先の世界を報告していただきたい。 -
ワークショップ6 術後漿液腫の発生予防
すべて公募
企画趣旨
術後漿液腫は、頻度の高い合併症であるが、一定期間の後に、消失することが多く、外科医にとっては臨床上問題となる事は少ない。しかし、患者にとっては鼠径部の膨隆が改善しないため、時には日常生活に支障を来す可能性があるし、気持ちも落ち着かないかもしれない。なにより、予防が大事と考えられる。このセッションでは、術後漿液腫の予防方法についての取り組みを紹介していただきたい。また、できてしまった漿液腫をどのようにマネージメントするか、方法論も教えてください。
鼠径部切開法、腹腔鏡手術、ロボット、鼠径部ヘルニア、複雑腹壁瘢痕ヘルニアなど、様々な角度から検討していただきたい。 -
ワークショップ7 特殊なヘルニア:こんな症例、どうする???
すべて公募
企画趣旨
腹壁ヘルニアについて、こんな症例、どうすると思ってしまうような、自施設で実際に経験した困難症例、治療選択肢に難渋するような症例の提示を募集します。
コメンテーターに参加していただき、ご意見を伺いつつ、術前の診断方法、ベストな術式の考察、術後成績、こうすれば良かったのに、といった振り返りを含めて、ディスカッションしたいと思います。 -
ワークショップ8 ヘルニア Disaster、困ったときの引き出し
すべて公募
企画趣旨
鼠径部ヘルニア修復術、腹壁瘢痕ヘルニア修復術、それぞれの術中の臓器損傷、出血、解剖の誤認、不測の事態に遭遇! さて、あなたの次なる一手は?
このセッションでは、思わぬ偶発症に対する対処法、うまくいったモノも、いかなかったモノも、募集します。困ったとき、どうする、その引き出しを見せてください。
そして、何でそうなってしまったのか、本音で語り合いましょう。 -
ワークショップ9 術中対側検索による予防手術、小児編・成人編
すべて公募
企画趣旨
小児鼠径ヘルニア手術では以前より術中の腹腔鏡による対側検索法が行われ、対側発生の予防的処置の是非が討論されてきた。LPEC法の普及により対側検索に対する意識も変わりつつあり、その予防的処置に対する適応に関しても検討されている。
同時成人においても、対側のヘルニア、あるいは腹膜鞘状突起を指摘することができ、その扱いをどうするか結論がない。
このセッションでは、小児、成人における、それぞれの予防処置の可否、適応に関して方向性を導き出したい。 -
緊急特別企画 Botox導入に向けて、緊急合同シンポジウム
すべて指定
企画趣旨
我が国の腹壁瘢痕ヘルニア修復術は、欧米に比べ、選択肢が少ない。
とくに、巨大、複雑腹壁瘢痕ヘルニア症例に対する、腹壁拡張術はコンポーネントセパレーション法以外の選択肢はない。
外科的コンポーネントセパレーション法に対し、化学的コンポーネントセパレーション法として、海外では、ボツリヌス毒素の有効性が報告されている。
ボツリヌス毒素は、禁拘縮、過敏性膀胱、美容外科などにおいては使用が許可されているが、腹壁瘢痕ヘルニア修復術に対する保険適応はなく、使用は認められていない。また、ボツリヌス毒素は毒素として厳密な管理が必要であり、適応外の使用は我が国においては極めて困難な状況にある。
このセッションでは、複雑腹壁瘢痕ヘルニアの問題点、ボツリヌス毒素を使用するための方法論を、各方面の専門家より、報告していただき、問題点を整理してみたい。 -
特別企画1 Live Surgery
企画趣旨
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特別企画2 手術記録コンテスト
企画趣旨
自作の絵、iPadによる絵、AIによる作図、白黒、色鉛筆、デフォルメ、写実性、遠近法と強調、何かを伝えるための作図には様々な工夫が凝らされ、次に見るものの理解を助けます。
あなたはどんな手術の絵を描いていますか?
解剖がわからないと理解しやすい絵は描けず、絵を描くことで疑問がわき、次の理解の助けとなり、術野を見る目が変わる、絵にはそんな力があるかもしれません。
みなさんの、手術記録の絵を、紹介してください。
いいね、が多い絵には、なにかがあるかも・・・手術記録コンテストを選択された方は、実際の手術画像を抄録テンプレート内に貼り付けて、ご提出ください。
図表:JPEG形式
抄録テンプレートのファイルサイズ:10MBまで
手術記録コンテストの演題登録は、一人2題までとさせていただきます。 -
国際シンポジウム1 JHS / KHS joint symposium
すべて指定
企画趣旨
韓国ヘルニア学会と日本ヘルニア学会の合同シンポジウムを開催します。
鼠径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、ロボット手術など、共通のテーマで、お互いの国の現状、方法論、成績を報告し、理解と友好を深めたいと思います。
欧米の人々とは、体型が異なっていることもあり、腹部ヘルニアの議論は、欧米の議論とは、かみ合わない部分もあるといえます。
韓国は、同じアジアの隣国であり、腹部ヘルニア診療に関しては、お互いに独自の発展を遂げていると考えられます。
お隣の国で、腹部のヘルニアがどのような方法論で、どのように治療されているか、われわれの方法と、どんな違いがあるのか、どんな共通点があるのか、今後解決していくべき共通の課題はあるか、興味ないですか?
スライド、発表は英語です。 -
国際シンポジウム2 International symposium アジアの中の日本
公募・一部指定
企画趣旨
このセッションでは、海外のとくにアジアのヘルニア手術をこよなく愛する若手外科医に、各国のトレンド、個人の取り組み、こだわりの手術、その成績などを報告していただきます。
同時に、我が国の若手外科医による、報告も交え、情報を交換できるセッションにしたいと思います。
スライド、報告は英語とします。
外国の同世代の若者と、ヘルニアLOVEを分かち合いましょう。
大丈夫、相手も英語は母国語ではないし・・・
サージカルフォーラム(SF)・一般演題 テーマ一覧
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サージカルフォーラム CPIP、その予防方法と成績
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サージカルフォーラム 合併疾患を有する腹壁瘢痕ヘルニア症例
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サージカルフォーラム 横径10cm以上の腹壁瘢痕ヘルニアに対する治療方針
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サージカルフォーラム 妊孕性を有する女性に対する腹部ヘルニア修復術
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サージカルフォーラム 腹壁瘢痕ヘルニア、プレハビリテーション、術前の合併症のコントロール
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サージカルフォーラム ロボット鼠径ヘルニア修復術におけるアプローチ法の工夫
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サージカルフォーラム TAPP、TEP、ロボット手術におけるデバイスの選択について
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サージカルフォーラム 精索脂肪腫について、頻度、分類、治療法
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サージカルフォーラム 骨盤手術後、前立腺癌術後の鼠径ヘルニア修復術
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サージカルフォーラム 腹腔鏡による日帰り手術の有用性と問題点
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サージカルフォーラム 鼠径ヘルニア修復術におけるメッシュの選択方法
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サージカルフォーラム LPEC法、アドバンストLPEC法の適応、成績
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サージカルフォーラム 高齢者の鼠径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア
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サージカルフォーラム ヘルニア診療におけるちょっとした発明
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サージカルフォーラム メッシュ感染
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サージカルフォーラム 小児における再発性鼠径ヘルニア
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サージカルフォーラム 会陰ヘルニア
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サージカルフォーラム 閉鎖孔ヘルニア
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サージカルフォーラム Spiegel Hernia
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サージカルフォーラム ポートサイトヘルニア
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サージカルフォーラム ヘルニア診療とコメディカルの役割
一般演題カテゴリー
01 | 鼠径部ヘルニア:解剖・病態・生理 | 11 | 小児鼠径ヘルニア:前方切開法 |
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02 | 鼠径部ヘルニア:前方切開法 | 12 | 腹壁(瘢痕)ヘルニア:解剖・病態・生理 |
03 | 鼠径部ヘルニア:TEP | 13 | 腹壁(瘢痕)ヘルニア:open |
04 | 鼠径部ヘルニア:TAPP | 14 | 腹壁(瘢痕)ヘルニア:腹腔内メッシュ法 |
05 | 鼠径部ヘルニア:JSES技術認定取得 | 15 | 腹壁(瘢痕)ヘルニア:腹腔外・腹壁内メッシュ法 |
06 | 鼠径部ヘルニア:LPEC(成人) | 16 | ヘルニアの救急医療・緊急手術 |
07 | 鼠径部ヘルニア:ロボット支援手術 | 17 | ヘルニア術後合併症 |
08 | 鼠径部ヘルニア:メッシュ選択 | 18 | ヘルニア手術の教育 |
09 | 再発鼠径部ヘルニア | 19 | ヘルニア手術後のフォロー |
10 | 小児鼠径ヘルニア:LPEC | 20 | その他 |