第36回日本神経治療学会学術集会を2018年11月 23日(金)・24日(土)・25日(日)に,東京都江東区有明の東京ファッションタウン(TFT)ホールで開催させていただくこととなりました.会長にご指名ならびにご承認をいただきました理事,評議員,会員の皆様に深謝申し上げます.
本学会は1983年に神経内科治療研究会として発足しました.振り返れば当時の神経疾患には有効な治療法が少なく,症候学や診断学,解剖学,病態学といったことが神経内科の医学研究の主体であり,治療学としてはまだまだ不十分な状況でありました.このような背景があり,研究会発足時の機関誌である“神経内科治療”には,“神経内科治療に対する知識の普及と日常診療における実践に役立つよう心がける”ことが記されていました.その後の神経治療の発展はめざましく,1992年に本学会は日本神経治療学会となり,初代理事長に平山惠造先生がご就任されました.そして歴代理事長ならびに前理事長(第34回大会会長)の中島健二先生の御苦労により,“育薬”・“創薬”への取り組みに加え,国際学会との連携,他領域やメディカルスタッフの方々など多くの医療従事者との連携促進,より一層の神経治療学の普及,啓発が行われています.その歴史,努力の結果,2017年には一般社団法人として新たなスタートを迎えました.
さて私は前主任教授であらせられる片山宗一先生のもとで,神経内科学,神経治療学の研究,啓発を行ってきました.片山先生は1995年に第13回日本神経治療学会を主催されており,感慨深いものがあります.このような私ならびに学会の歴史を思い,第36回学術集会のテーマは,「開眼:神経内科治療のすべてがわかる・身につく」としました.一つはこれから神経内科医を目指す医学生や臨床研修医,そして神経疾患に携わる看護師,作業療法士,理学療法士,言語療法士をはじめとした医療従事者の皆さまに,大会を通して神経内科の基礎と治療を知っていただき,より興味を持って,さらなるステップアップ,そして開眼していただこうという考えです.もう一つは,めまぐるしく進歩していく神経治療の最先端を学んでいただき,最新の状況・治療に開眼していただきたいという思いです.
このテーマ・思いを実現するべく,本学術集会では様々な講演,他学会との合同シンポジウムなどを企画しております.もちろん一般演題については,若い力,多職種の医療従事者の力を結集して, 新たな治療へのヒントとなる考えや,スペシャリストが思いもつかないような研究,症例へのアプローチなど,参加される皆さんと一緒に話し合いたいと思います.是非多くのご参加,ご演題をお待ちしております.
最後になりますが,会場のTFTホールはダイバーシティ東京やヴィーナスフォートでの買い物,大江戸温泉物語での休憩に加え,東京ディズニーリゾートも電車で17分という立地になります.学術集会で多くを学び,経験していただき,そしてリフレッシュもしてもらえれば嬉しく思います. |