会長挨拶

 第10回という節目となる学術集会を開催するにあたり、これまでの蓄積を更に深めつつ、新たな展開を目指すという思いを込めて、大会テーマを「深化と新展開」としました。また、開催地である東京都大田区蒲田は町工場を多くかかえ「ものづくり」が盛んです。看護理工学会では、ものづくり体験ワークショップという、看護師、工学者だけでなく、企業の方々にも参加頂き、ニーズ分析から試作に至るプロセスを合宿形式で学ぶイベントがあります。私自身2回ほど参加して、新たな気づきを多く得ました。このように、本学会の将来像のひとつとして、「ものづくり看護師」という、現場のニーズを的確に整理して提示でき、技術者のシーズから有用なものを選ぶ眼力を持ち、試作品を適切に評価できる人材育成があると考えています。そこで、サブテーマとして、“「ものづくり」×「看護」が拓くケア”を掲げました。この“×(かける)”は“+(たす)”より、多様な方面に加速度的に広がることをイメージしています。本学蒲田キャンパスにはデザイン学部があり、本大会の実行委員メンバーとして特別企画を計画しています。また、ポスターデザインは大会テーマを提示して、大学内で公募し、コンペティションを行ないました。選ばれた作品は、デザイン学部2年生のみずみずしい感性から描かれた唯一無二のものとなっています。
 開催する東京工科大学蒲田キャンパスはJR蒲田駅から徒歩2分で、蒲田駅までは羽田空港から最速26分、東海道新幹線の品川駅から10分などアクセスの良さは抜群です。メインの建物はテレビ朝日系の人気医療ドラマで病院の設定で放映され、キャンパスの横を流れる呑川はゴジラが上陸するなど、映画やテレビドラマの撮影地としても有名です。第7回学術集会以来の対面での開催を目指して準備を進めていますが、オンラインの良い点も踏まえて計画したいと思っています。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

東京工科大学医療保健学部臨床工学科
 苗村 潔