プログラム

学術大会企画

  • 【基調講演】(60分)
    「共生のための予防理学療法の模索 ―腰痛のための予防理学療法―」

    白谷 智子 先生(苑田第二病院)
    司会:大渕 修一 先生(次期大会長)

     最近のエビデンスにより、①腰痛と椎間板障害との関連性の否定、②腰痛と特定の脳領域の血流低下との関連性、③重症腰痛を伴う坐骨神経痛患者の神経根圧迫との関連性が低いことなどが報告されている。また、腰痛は鬱や不安との関連性や職場ストレスが関係している場合があり、腰痛の原因は多様である。このように腰痛の原因を評価することは困難であるため、痛みや体力などに合わせて楽しく継続できるヨガやストレッチを含めた筋力強化のプログラムを提唱することにより、腰痛への不安をなくしストレスなく共生できる方法を模索したい。

  • 【特別講演】(60分)
    「COVID-19 から学んだこと、予防領域での模索と将来展望」

    山田 実 先生(筑波大学人間系)
    司会:田中 康之 先生(千葉県千葉リハビリテーションセンター)

     COVID-19 の感染拡大により、大切なものを多く奪われることとなったが、同時に学ぶこと/学べたことも多くあった。この時代を生きた経験を、今後の健康長寿の実現に活かしていくことが、高齢者の予防領域に携わる者としての責務である。当日は、コロナ禍で高齢者に及んだ影響について概説するとともに、with/after コロナ時代の介護予防・フレイル対策について展望する。

  • 【シンポジウム1】(90分)
    「地域共生社会における多職種連携」

    司会・ファシリテーター:白石 浩 先生(日本理学療法士協会理事)

    「地域共生社会」の実現に向けた地域づくりや 、包括的な支援体制整備を進めるには、関係機関との連携や多職種連携がより一層求められる。本シンポジウムでは、介護支援専門員やヘルスケア産業企業など異なる立場での、地域共生社会への取り組みについて共有する。また、多職種から見た予防分野における理学療法士の役割や課題などについても議論を行う。

    • シンポジスト
    • 石山 麗子 氏(国際医療福祉大学大学院教授)
    • 関 良一 氏(アルケア株式会社健康増進・介護予防サービス事業部長)
  • 【シンポジウム2】(90分)
    「介護予防・日常生活支援総合事業 短期集中型予防事業を考える」

    司会・ファシリテーター:岡持 利旦 先生(霞ヶ関南病院)

    介護予防・日常生活総合支援事業に位置づけられた短期集中型予防事業では、高齢者自身が自分の体や生活上の課題を知り、自分自身の能力を高めることを目指す。本シンポジウムでは、それぞれの立場から、専門職の効果的な関わりや課題などについて議論を行う。

    • シンポジスト
    • 国の立場から
      田中 明美氏(厚生労働省 老健局認知症施策・地域介護推進課)
    • 市区町村への伴走支援の立場から
      鎌田 大啓氏((株)TRAPE代表取締役 大阪大学医学系研究科保健専攻招聘教員)
    • 実践者の立場から
      駒井 敦氏(霞ヶ関南病院)
  • 【市民公開講座】(120分)
    「地域でつくる介護予防〜東京都北区での取り組み〜」

    講師・ファシリテーター:大渕 修一 先生(東京都健康長寿医療センター研究所)

    コロナ禍において、多くの介護予防自主グループの活動が休止した。
    他者との直接的な関わりが減少する中で、改めて「地域でつくる介護予防」の意義について考える。
    本セッションでは、介護予防事業の現場で実践している専門職や、行政、住民と共に課題や今後の展望について討論を行う。また、自主グループ活動の紹介や発表も企画している。

  • 【教育講演】(60分)
    「予防理学療法学」のこれから

    講師:内山 靖 先生(名古屋大学 教授)
    司会:島田 裕之 先生(国立長寿医療研究センター)

    2020年4月1日より、指定規則の改定により、専門基礎分野において「予防の基礎」が必修化された。
    「予防理学療法学」は新しい学問であり、体系化が進んでいる。
    予防理学療法学のこれからについて、また、既卒者が学ぶべき内容についてお話いただく。
    疾病及び障害の予防を中心とした第1次予防から第3次予防にかけての基礎を指す。

  • 【教育講演2】(60分)
    「全国の産保センターに先駆けて取り組んでいる転倒腰痛対策に係る支援サービス」

    講師:赤前 幸隆 氏(独立行政法人神奈川産業保健総合支援センター)
    司会:川又 華代 氏(中央労働災害防止協会)

  • 【教育講演3】(60分)
    「顎関節症に対する理学療法」

    講師:
    島田 淳先生 (一般社団法人日本顎関節学会理事)
    「顎関節症の考え方と運動療法の重要性」
    古泉 貴章先生 (加藤大介クリニックリハビリテーション科)
    「顎関節症に対する運動療法の実践報告」

    司会:内田 学先生 (東京医療学院大学保健医療学部)

    近年、顎関節症治療の第一選択が運動療法である事について、世界的なコンセンサスが得られている。顎関節は咀嚼・嚥下・発語、さらには全身の運動機能に影響する。顎関節症は主に歯科で扱われるが、歯科医師は運動器の扱いに慣れていない。今後、日本における顎関節症治療において、歯科医師と理学療法士の協働が重要となってくる。