大会長挨拶

第9回日本予防理学療法学会学術大会
第5回日本産業理学療法研究会学術大会
第7回日本栄養・嚥下理学療法研究会学術大会

大会テーマ
「共生のための予防理学療法の模索」

 平成15年に健康増進法が制定され、「国民は、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって、自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない」とされ約15年が経過しました。国民一人一人が健康的な生活習慣を身に付け、生涯を通じた健康づくりを目指すことへの意識が高まり、予防医学は急速に発展しました。これからの将来のために世代別の予防理学療法の確立だけでなく、我々理学療法士は各世代の相互的な補完を目指す共生を模索し、また社会に提言できる方法論を確立する必要があると思います。
 予防理学療法学については多くの研究成果が報告されています。第1回日本予防理学療法学会が東京で開催されてから8年が経ち再び東京での開催です。予防理学療法分野で活躍する理学療法士の数も飛躍的に増加していることから、多くの方に予防理学療法学を学習して頂くと同時に、各世代の共生を促す予防理学療法学の意義を提言したいと思います。
 この学会ではテーマを「共生のための予防理学療法の模索」とし、これまでの研究で得られた成果から各ライフステージでの健康と共生するための方法や障害を予防するための取り組みをまとめ、各世代の今後の共生のための課題について論議できる場を提供できるよう企画したいと思います。
 学術大会企画においては、特別講演、教育講演、パネルディスカッション、シンポジウム、市民公開講座など盛りだくさんの内容を計画しています。また、地域の予防活動の発表の場となるようなコミュニティの場も設けたいと考えております。
 また、予防分野は幅広くライフステージにより理学療法士と関わる職種も異なるため、多くの多職種の方にもご参加いただき、多職種から見た予防分野における理学療法士の役割や課題などについても議論できればと考えております。それぞれの分野における専門性を追求し、共に実りある会の実現を祈念しております。

第9回日本予防理学療法学会学術大会
大会長 白谷 智子(苑田第二病院)
第5回日本産業理学療法研究会学術大会
大会長 川又 華代(中央労働災害防止協会)
第7回日本栄養・嚥下理学療法研究会学術大会
大会長 吉田 剛(高崎健康福祉大学)