大会長挨拶

 2022年7月9日(土) ~ 10日(日)に第29回日本産業精神保健学会を開催させていただくことになりました。

 テーマは、「産業精神保健におけるコミュニケーション」として、開催場所は大田区産業プラザPIOでございますが、コロナの感染状況で方法が修正される可能性がございます。

 COVID-19 の世界的な流行が続いており、日常生活や社会的な活動は大きな制約を受けております。産業界でも、出社する人数の削減が企業に求められ、テレワークが推奨されております。このような就労環境の急激な変化は、仕事と家事の両立や通勤時間の有効活用などに寄与していると思われます。一方、職場のコミュニケーションの低下、対人関係に希薄化につながることが容易に想定されます。コロナ感染症の蔓延前までには普通にあった、新人歓迎会、仕事後の愚痴りあいなどはすべて禁止され、仕事上のちょっとした相談をすることが厳しい状況になっております。職場で円滑なコミュニケーションが重要なのは間違いございませんが、こうした社会の変化は産業精神保健にどのような影響を与え、どのような対策が求められているのか、考えるべき時期に来ていると思います。

 本大会では、上記の内容のほか、産業界のメンタルヘルスのかかわる多くの課題について、深く掘り下げるべく、特別講演、教育講演、種々のシンポジウムを準備中でございます。

 皆様、奮ってご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

大会長 端詰勝敬