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青葉が繁る好季節を迎え、日本産業衛生学会を6 年ぶりに東京で開催いたします。この2年あまり、関東地方会の理事、幹事、会員の皆様を始め、多くの学会関係者、企業関係者、医師会関係者、厚生労働省などの労働衛生行政に関わる皆様には、多大なるご指導、ご支援、ご協力を賜り、おかげさまで無事に開催する運びとなりました。ここに改めまして感謝と御礼を申し上げます。
第90回大会では、メインテーマを「産業保健近未来図」と題し、第100回大会に向けた10年間、特に直近5 年間で産業保健が向かうべき道筋、取り組むべき課題について討論や意見交換を行います。
日本産業衛生学会としては、今回初めて、厚生労働省に後援として参画いただきました。プログラムには、厚生労働省が掲げる重要課題から、①近未来のがん予防対策、②産業化学物質対策の強化、③ストレスチェック制度を含む産業精神保健対策の強化、④治療と就労の両立支援の確立、⑤労働安全衛生法に基づく定期健康診断の見直し、⑥これからの産業医の在り方、⑦過労死・自殺予防対策に関して、特別講演(1題)、教育講演(10題)、シンポジウム(7題)、公募シンポジウム(18題)、フォーラム(13題)を企画しました。特別講演は中釜 斉氏(独立行政法人 国立がん研究センター 理事長)に「働く世代の新しいがん予防対策」と題してご講演いただきます。
また、教育講演やシンポジウムの演者として厚生労働省の担当官12 名がご登壇くださいます。これらプログラムを聴講していただくことにより、日本医師会認定産業医制度(更新13.5単位、専門18単位、実地3単位)、日本産業衛生学会産業保健看護専門家制度(63単位)、日本歯科医師会生涯研修制度(7単位)の認定単位を取得できます。
このほか、一般演題として計506題をご登録いただきました。口演発表、ポスター発表として発表された全ての演題の中から、プログラム部門と座長による厳正な審査が行われ、優秀口演賞と優秀ポスター賞が選考され、表彰状と副賞が授与されます。最新の研究成果や取り組みを知ることができるよい機会にもなると思います。
5月11日午前の基調講演では、学会に参加された皆様が会期中3日間を有意義に楽しく過ごしていただけるように、本学会のポイントや講演の内容を概説しますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。また、5月12日の懇親会では、関東地方会の開催ということで、群馬の銘酒として知られる柳澤酒造の「桂川」をご用意しました。是非ともご賞味いただき、学会の思い出のひとつとして頂ければ幸いです。
皆様には、第90回という記念すべき会を通して、新しい発見、情報の収集、活発な討論、意見交換を楽しみ、また、風光明媚な東京湾やお台場の観光も存分に満喫していただけることを心より願っております。 |
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平成29年5月吉日 |
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