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一般社団法人日本看護学教育学会第29回学術集会
 会長 任 和子
   (京都大学大学院医学研究科)

 一般社団法人日本看護学教育学会第29回学術集会を、日本の看護基礎教育を長きにわたり牽引してこられました池西静江先生(Office Kyo-Shien)とともに、国立京都国際会館(京都市)にて開催させていただくことになりました。第29回の歴史を重ねる本学術集会ですが、京都での開催ははじめてとなります。京都を中心に、看護系大学や看護学校の先生方、看護管理者が集まり「未来の看護学教育を描く―ともに創出するカリキュラム―」を学術集会のテーマに、企画をして参りました。

 狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すものとしてSociety 5.0が内閣府の第5期科学技術基本計画に示されました。Society 5.0とは「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」と定義されております。現実空間の中での人間同士の気づかいにある看護の機能は、今後どのような体制で看護を必要とする人々に提供されるのでしょうか。

 このような時代を迎えている今、保健師助産師看護師学校養成所指定規則改定が予定されており、2022年から新しいカリキュラムでの教育が始まります。2009 年の第4次カリキュラム改正から10 年が過ぎ、医療を取り巻く環境は大きく変化しました。多様化する社会のニーズに応えうる看護職の育成をするためには、教育現場と臨床現場が対話と連携を通して未来の看護学教育を描き、あらたな教育システムを構築していくことが求められます。カリキュラム改正の方向が決まる重要な節目となる2019年に開催するこの学術集会が、ご参会のみなさまがそれぞれの役割や働く場を越えて、未来の看護学教育について語り合う場となることを願っております。

 学術集会開催期間をはさむ8月1日~18日は豊臣秀吉と北政所(ねね)にゆかりの高台寺で、秀吉を偲び参道に約900張りの弔いの提灯が灯されます。豊臣時代は安土桃山時代の約20年ほどでしたが今なお京都の町並みに足跡を残しています。過去から続いて今を生きる私たちそれぞれが未来に思いをはせる2日間になれば幸いです。