このたび、第10回学術集会以来久しぶりに千葉大学で開催します。2025年3月16日(日)です。

　本学術集会は、テーマを「多様な文化における人と人との向き合い方」としました。コロナ禍が過ぎ去っても、仕事や遊びにおいて、オンライン化は進み私たちの社会に根付いたように思います。むしろ協働して何かに取り組む場がオンラインの場に変わっているかもしれません。コミュニケーションの取り方もおのずと変えているようにも思いますが、人と人との向き合い方の本質は普遍的であるようにも思います。

　本学術集会は、対面での基調講演、市民公開講座に加え、オンデマンドで教育講演、対話型教育講演を準備しています。人に向き合うことについて、看護学以外の学問分野の講演者や当事者の方からもお話を聞き、私たちが価値をおく文化や人に向き合うことを支える理論や方法論についても捉えなおす機会にしたいと思います。そして、鼎談では、本学会の立ち上げに尽力した研究者と次世代の研究者のクロストークにより、文化に根差した看護学の創出をさらに一歩進めていきます。また、日頃の研究成果を発表する一般演題発表でも対話を重視し、そして優秀演題賞を設けます。

　私たちの身の回りにある多様な文化に目を向け、人と人との関係の中で「私はいったい何者なのか」と問い直し、未来志向で人と向き合い協働の可能性を拓くような互いにインスパイアされる集いとなるよう準備してまいります。
　多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。