学術集会長挨拶

第2回日本認知症の人の緩和ケア学会学術集会
学術集会長 
平原 佐斗司

東京ふれあい医療生活協同組合 オレンジほっとクリニック
地域連携型認知症疾患医療センター

第2回学術集会の開催によせて

 第2回学術集会開催にあたり、ご挨拶、ご案内をさせていただきます。
 一社)日本認知症の人の緩和ケア学会は、先進国で緩和ケアの最大のニーズとなっている認知症の緩和ケアの教育・実践・研究を推進することを目的に2024年4月に発足しました。おかげさまで、発足1年少しで会員数はおよそ850名となり、2025年4月20日開催した第1回学術集会にも1300名以上の方にご参加いただき、多くの方が認知症の人の緩和ケアについて関心を寄せていただいていることを実感し、大変心強く感じています。
 第2回学術集会は、オンラインで2026年4月25日(土)午後~26日(日)の二日間、開催期間と企画数を拡大して開催いたします。
 認知症の緩和ケアの広がりを意識し、在宅、急性期病院、施設といった場を超えて、あらゆる専門職と当事者、そして市民がともに考え学びあう場にしたいという思いをこめて、学術集会のメインテーマを“人権としての「認知症の人の緩和ケア」を考える” ~ケアの場で、街で、みんなで~」としました。
 そして、学術集会の柱として、「声なき人の声を聞く、重度から末期の認知症の人の緩和ケア」、「コンパッショネートシティと認知症の人の緩和ケア」とし、これらのテーマに関して講演とメインシンポジウムを準備しています。さらに、当学会での重要テーマである身体拘束や意思決定、BPSDに関するシンポジウムや講演なども第1回の内容を発展させた形で企画していきたいと考えています。
 また、第1回に引き続き、当事者の視点から認知症の緩和ケアを考える講演会や認知症の人を看取ったご家族の経験から学ぶシンポジウムも企画しております。それ以外にも認知症の緩和ケアについて学びたいというニーズに応えるべく、様々な講演、そしてWEB講演を企画しています。さらに、今回初めての試みとして、市民公開講座の開催も予定しています。
 主催者一同、魅力的なプログラムをしっかりと準備し、皆様に多くの学びと交流が生まれるような学術集会となるよう準備していきたいと思います。多くの皆様と交流できることを楽しみにしています。
 是非、日本認知症の人の緩和ケア学会第2回学術集会にご参加ください。心よりお待ちしております。

日本認知症の人の緩和ケア学会 第2回学術集会長
東京ふれあい医療生活協同組合 オレンジほっとクリニック
地域連携型認知症疾患医療センター長 平原佐斗司