ワークショップ事前参加登録

事前参加が必要なプログラムに関しては、下記のお申込みフォームよりご登録をお願いいたします。 申込の有無や締切予定は各セッションをご確認下さい。

定員になり次第締切

【ワークショップ1】
GHP知恵袋-エキスパートと考える明日のリエゾン診療-

開催日時11月17日(金)9:10~11:10 (第六会場 (桜2))
申込方法事前申し込み
⇒空きがあった場合は当日参加も可能です
申込締切11月12日(日)
定員40名

事前参加登録は終了しました。

日本総合病院精神医学会若手委員会では、2022年に精神科診療に関する若手医師のニーズを調査することを目的に初期臨床研修医・専攻医を対象にアンケート調査を実施した。精神科診療に関する困りごと・素朴な疑問については自由記載で回答を得たが、回答は①自殺企図者や自殺念慮のある患者の対応について、②せん妄の対応について、③向精神薬の処方について、④精神科医へ相談するタイミングや内容など精神科コンサルテーションについて、⑤患者・家族との接し方について、⑥精神科での研修や学習法について、に大別された。
若手委員会では、若手医師の情報支援としてそれらの疑問に対して、エビデンスのあるものにはエビデンスをもとに、エビデンスのないものにはエキスパートの臨床経験の工夫を集約し、「精神科診療に関するQ&A集(GHP知恵袋)」を作成することを予定している。
 本企画は若手医師およびメディカルスタッフを対象とした「GHP知恵袋」の作成と、若手とコンサルテーション・リエゾン精神医学のエキスパート、多職種の交流を目的としている。上記のアンケート調査より抽出した5つの臨床疑問について、テーマごとに各領域のエキスパート(指定発言)とファシリテーター(若手委員会・若手リエゾン精神科医の会)を配置しワールドカフェ方式でグループワークを行う。具体的なテーマは①自殺企図後の患者を自宅退院させる際の判断のポイントは?②せん妄患者は早期退院させた方がいいのか?③精神科医に相談せずに処方して良い向精神薬とは?④精神科にコンサルトするタイミングは?どのような事前情報があったら良いか?⑤患者・家族が精神科受診を拒んでいる場合はどうすれば良いか?を予定している。
Q&A集には、様々なバックグラウンドをもつ方の知識や経験を取り入れたいと考えており、若手医師に限らず、幅広い年代や職種の方の参加を期待したい。

【ワークショップ2】
改めてチーム医療を考える
~多職種チーム間の連携と協働における課題と工夫~

開催日時11月17日(金) 14:20~16:20 (第六会場 (桜2))
申込方法事前申し込み
⇒空きがあった場合は当日参加も可能です
申込締切11月10日(金)
定員30名

事前参加登録は終了しました。

近年、医療の高度化に伴い医療職に求められる専門性は飛躍的に深まり、患者の多様性と退院促進のあおりを受け、専門職で構成される多職種チームの取り組みはもはや総合病院にとって必要不可欠となっています。こうした多職種チームは、ここ数回の診療報酬改定では手厚く評価されており、専門職の積極的な活用と、多職種間共同等の有用性が認知されています。一方で、多くのチームが存在することによる課題もあります。例えば、同じ患者に複数のチームが介入した場合、チーム間での方針の違いが生じることがあります。医療者にとっては複数のチームに所属した場合、立ち位置の困惑などが生じることもあります。複数のチームがどのように連携・協働するのか、コンサルティにとって活用しやすく有益なチーム活動になっているのか、多職種チームが目指す医療の質の向上と効率的な医療が、患者さんやご家族に有益に機能できているのかを改めて検討する時期に来ているのではないでしょうか。
今回のワークショップでは、臨床現場で活躍する皆さんと一緒に、こうした複数のチームが院内に存在することで生じる様々な葛藤やジレンマについての思いや困難さを分かち合いたいと思います。普段所属しているチームではもしかしたら話せないことも、職種を越え、ここでは同じ悩みを共有できるかもしれません。多職種チームでの活動経験の有無は問いません。幅広く気軽にご参加いただき、様々な立場から多角的な視点で話し合えたらと思います。多職種と小グループで語り合える仕掛けを当日は用意してお待ちしております。明日からの臨床での多職種チームに関する役立つヒントをお持ち帰りいただきたいと考えています。
なお、このワークショップは、リエゾン多職種委員会が行う同テーマのシンポジウムに参加することで、多職種連携による難しさの学びがより深まるように構成されています。また、ご参加には事前登録をお願いしております。

【ワークショップ3】
認知症患者へのより良い対応に向けた多職種症例検討

開催日時11月17日(金)16:30~18:00 (第六会場 (桜2))
申込方法事前申し込み
申込締切11月9日(木)
定員32名

事前参加登録は終了しました。

認知症委員会では、多職種での症例検討ワークショップを開催致します。認知症の鑑別診断、治療、ケア、意思決定、歩行障害、災害がおよぼす影響などを盛り込んだ仮想の症例を提示し、できるだけ複数の職種で構成されたグループで検討する機会を設けます。本企画によって、認知症に関する基本的な知識から応用的な話題まで、多職種で共有できることを目標としています。ご参加をお待ちしております。

【ワークショップ4】
ECT症例グループディスカッション-100%刺激で発作が起きない時

開催日時11月18日(土)9:00~11:00 (第六会場 (桜2))
申込方法事前申し込み
⇒空きがあった場合は当日参加も可能です
申込締切11月12日(日)
定員30名

事前参加登録は終了しました。

当ワークショップでは難治症例や困難な状況への対処法について、様々な医療機関からの参加者とともにディスカッションを行います。
例年盛り上がり、参加者のみなさまに高い満足度を提供してきたプログラムです。
今回は定番の発作誘発困難症例への対応に加え、麻酔科の先生方との連携に焦点を当てたいと考えています。
麻酔科の先生方とのコミュニケーションについて、施設間での大きな違いがあることは知られています。その違いが治療技法にも関係を及ぼすこともあります。
麻酔科の先生方と精神科医との視点・価値観の違いやコミュニケーションの具体的方法について、知恵を共有することを今回のワークショップの主要な目標にしました。
今回は18日土曜の9時~11時となかなか良い時間帯ですし、是非ご参加ください。
若手からベテランまで歓迎いたします。多くの先生方に関心を持っていただける、楽しくてためになるディスカッションを目指します。

ECTワークショップ スタッフ一同

【ワークショップ5】
パーソナルリカバリーを目指したがんサイバーシップ支援

開催日時11月18日(土)12:30~14:00 (第六会場 (桜2))
申込方法当日参加いただけます。
申込締切無し
定員無し

今回のワークショップでは、3人の演者からご発表いただきます。
精神科医、公認心理師、内科医といったそれぞれの立場からご発表いただき、がんサバイバーシップを考えていくことにしました。
積極的なワークを行うタイプのセッションではありませんが、皆様も、ご自分の立場から一緒に考える時間にしていただきたく、お気軽にご参加下さい。
予約は必要ありません。以下は、演者からのメッセージです。

演者①:榎戸正則(国立がん研究センター東病院)

パーソナルリカバリーは症状の改善や機能回復だけではなく、患者・当事者自身が満足する生活や希望の実現を含んだリカバリーの概念であり、もともとは精神医療の領域で注目されてきた。その理由の一つとして精神疾患の慢性的な影響が挙げられる。患者は症状の再燃・再発を予防するために服薬を長期継続する場合や症状が残存し、機能回復が完全ではないなかで生活をせざるを得ない場合も多く、それゆえに病院や医療の中だけの評価は患者に対する介入や支援の効果の評価として適切ではない場合がある。そのため、精神科医療においては介入や支援の真の効果を評価するために社会参加・自己実現といった患者の生活や人生への影響を含める必要があり、パーソナルリカバリーの概念が注目されてきた。
 がんも近年治療法の発展により生存期間の延長や症状緩和が図られるようになっている。一方で、疾病や治療による機能低下をもちながら生活していく必要性も高まっており、がん診療においても精神疾患や他の慢性疾患と同様にパーソナルリカバリーの概念の重要性は高まっている。
 ただしパーソナルリカバリーは患者・当事者の主観・主体性を重視した概念であり、画一的な評価や支援の定義は難しく、パーソナルリカバリーの重要性だけを強調しても具体的な支援には結びつきにくい。パーソナルリカバリーを目指した効果的な介入や支援のために現在わかっている知見を精神科領域のものを参考にしつつ、がん診療との共通点と相違点を整理し、がん患者のパーソナルリカバリーについて会場の参加者の方々と議論したい。

演者②:厚坊浩史(がん研究会有明病院)

パーソナルリカバリーとは、精神障害や精神保健福祉サービスを利用する立場の方に使われることが多いと思われる。社会生活や社会参加の困難、精神症状といった精神的な困難さからの回復及び成長という概念を指す。しかし本シンポジウムはがんに関するテーマであり、一般的な精神疾患患者とは回復傾向は異なるかもしれない。ただ、リカバリーを辿るプロセスを見ていくと必ずしも大きなずれはなく、むしろ共通した部分があることにも気づく。
がん患者が様々治療を受ける中、また治療を経て「今後の人生」を見据える際に「自分の人生がいつ暗転するか分からない」という不安と恐怖を抱えたまま、未来を描く作業が必要になる。その際に自分自身をマネジメント出来る部分と、不確かな未来であることを受け入れつつ自身の健康度を理解しながら前進することも必要になる。
例えばがん患者と介護者のためのエビデンスに基づく心理療法であるCALM(Managing Cancer and Living Meaningfully)では、患者と医療者が安全で安心である環境において、①症状管理と医療者とのコミュニケーション ②自分自身と親しい人との関係と変化 ③スピリチュアリティと人生の意味と目的 ⓸生と死、将来について考え、希望の維持といった4つのドメインについて語り合うプロセスが重視されている。
罹患という理不尽な体験を意味付けることで新しい価値に変えたり、人生の優先順位を書き換えるといったパーソナルリカバリーの概念を「適応」とした場合、精神的な健康度と密接な位置にある概念と考えられる。また心理職としては患者のストレスコーピングを取り扱ったり、精神科コンサルテーションリエゾン活動において広義のチームメンバーとともに「精神的支援のプロセスとアウトカム」を示すことも多い。こういった活動を通して得られ「パーソナルリカバリー」に関する考察を行いたい。

演者③:高橋都
(NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク代表理事)

がんサバイバーシップとは、がん診断を受けたあとを生きるプロセス全体のことです。がんサバイバーシップケアとは、がんの診断や治療が引き起こす諸問題を軽減するためのケアまたはケアプログラムのことであり、①再発や新たながんの予防とサーベイランス、②身体的問題へ対応、③心理社会的問題への対応、④長期/晩期合併症への対応、⑤健康増進(身体活動、食生活等)が含まれます。(Nekhlyudov, 2019)。
パーソナルリカバリー支援とサバイバーシップケアには共通点があると思われますが、問題の内容により、専門職、同病者(ピア)、家族や友人など、さまざまな立場の人が「支え手」になる可能性があると思われます。支援が生まれる場所も、医療施設だけでなく、地域の支援組織や、職場、学校、さらには家庭などのインフォーマルな場所も含めてさまざまでしょう。そしてどのような支援が提供されたとしても、最終的にがん経験者本人が回復を実感できるかどうかが鍵になるように思われます。
身体的治療を担う医療者は疾患の治療や症状の軽減(臨床的リカバリー)に注力しますが、医療行為に伴う自らの態度や説明の仕方が、患者や家族にとって励ましになったり、逆にストレス源になったりすることについて、やや無自覚であるかもしれません。
本発表では、治療スタッフが日常業務の中で患者や家族をどのように「応援」できるか、その可能性を考えてみたいと思います。

【ワークショップ6】
ワークライフインテグレーションPart3.
-医療者がミドルエイジを迎えて考えるこれからの働き方、後進にむけて伝えること-

開催日時11月18日(土)14:50~16:50 (第六会場 (桜2))
申込方法当日参加いただけます。
申込締切無し
定員無し

 今年度、「医療従事者の健康支援委員会」と「女性医療者支援委員会」が統合され、「医療者支援委員会」が発足しました。記念すべき第一回の委員会企画プログラムでは、ミドルエイジを迎える医療者が、ワークライフインテグレーションやセルフマネジメントの観点から、働き方やキャリアについてどのように考え、また後進にどのように向き合っていくかについて考えます。
 総合病院で働く様々な職種のミドルエイジャーでパネルディスカッションを行い、同じテーマで参加者同士でも意見交換していただきます。パネラーと参加者との相互交流を通して、皆さんがご自身のあり方について考え、明日からの英気を養える場であれたらと思います。参加者の世代や職種は問いません。見学だけでも可能です。どうぞお気軽にお越しください。