会長挨拶

 第24回 日本成人先天性心疾患学会総会・学術集会を、 2023年1月13日(金)~15日(土)に、愛媛県県民文化会館(愛媛県松山市)で開催させていただくこととなりました。

 テーマは、『Life-Long Cardiology』~医療と社会福祉/教育/就労/移行支援の機能的連携~といたしました。 先天性心疾患患者さんが生涯にわたって安心できる診療体制の構築を目標として歩んできた私たちのチームにとって、 このような学会を愛媛で開催させていただけることはとても光栄なことであると同時にその責任の重さを日々感じている次第です。

 大部分の先天性心疾患は、成人期になっても小児期とは異なる多くの解決すべき問題がおこるため、経過観察を続けていく必要があります。 構造異常+手術侵襲+加齢などの影響により、先天性心疾患特有の心機能障害が生じますが、 成人期における医学的管理は必ずしも確立しておらず、まだまだ不明な点ばかりです。

 ACHDは、新しい分野であると同時にとてもHOTな領域です。 多くの専門家の経験と知識を持ち寄って、新しいエビデンスを確立させ、小児期から成人期の生涯にわたる最善の医療が、 継続して提供されるようなシステム構築 -Life-long Cardiology- を目指して、熱く議論していただければ幸いです。

 また、ACHD診療において、診療体制構築と同時に、移行期支援や社会保障も重要です。 循環器病対策基本法に基づいて、2020年に策定された循環器病対策基本計画の中にも、 「小児期・若年期から配慮が必要な循環器病への対策」が盛り込まれ、「小児期から成人期にかけて必要な医療が切れ目なく行える医療体制を整備」することが明記されています。 移行期医療支援センターや循環器病総合支援センター構想も視野にいれて、多職種、多領域において、幅広くディスカッションしたいと思います。

 患者さんや守る会の方々なども参加されることは、本学会の大きな特徴の一つです。 特別企画として、「患者さんの声」というセッションを計画しています。 これらの情報の共有や蓄積は、ACHD学会の宝物で大きな原動力になると信じています。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックのため、2021年の予定が延期となり、このたびの開催となりました。 愛媛でみなさまと直接お会いして、face-to-faceのコミュニケーションができることを切に願っています。

 有意義な学会になるよう、スタッフ一同、力を合わせて鋭意努力させていただきます。 多くの皆様のご参加、ご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 皆様と愛媛でお会いできることを心から楽しみにお待ち申し上げます。