ご挨拶

公認心理師は社会に広がる

　新型コロナウイルス感染症（COVID-19）によって、この3年余りは社会全体が委縮した生活を続けてきましたが、法律上の位置づけが５類感染症に変更され、新たな局面に入りました。このような中、日本公認心理師学会学術集会は3回目の大会開催を迎えます。
　沖縄、山口に続き、今回は静岡が会員の皆様をお迎えする役を引き受けさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願い致します。対面開催で全国の会員の皆様と直接交流する企画も考えましたが、開催時期までの状況が予測できないことからオンライン開催とすることに致しました。対面開催を期待されていた会員の皆様には大変申し訳ありません。何卒ご理解いただきたいと思います。
　第3回静岡大会のテーマは「公認心理師は社会に広がる」としました。第1回沖縄大会の「ダイバーシティ時代の公認心理師」、第2回山口大会の「多様性と協働　その先へ」からバトンを受け、「その先」について、更に具体的なイメージを膨らめることができたらと考えています。
　「社会に広がる」ためには、公認心理師が社会の中で認知される、必要とされる、ことへの能動的な参与が求められます。また、当事者との協働である当事者参加という視点も重要になってきます。このような観点をプログラムに活かすと共に、会員の皆様の幅広い経験や活動分野の広がりに対応できるよう、プログラムを基本的な学びを主眼とする内容と、より専門的・先進的な学びを主眼とする内容とで構成しようと考えています。テーマに連なる講義、パネルディスカッションやシンポジウムについて、会員の皆様と一緒に考え、意見交換できることができれば幸いです。
　多くの皆様のご参加をお待ちしております。