会長挨拶

千葉看護学会第30回学術集会
学術集会会長 田所 良之
東京医科大学

 このたび、千葉看護学会第30回学術集会(CANS30)を2024年9月7日(土)に東京医科大学(新宿キャンパス)で現地開催いたします。本学会の学術集会は、昨今のオンライン開催を除くと、これまでずっと千葉市内で開催されてきました。CANS30は、千葉看護学会が設立されて以来初となる東京都内、なかでも交通のアクセス至便で日本全国や海外からも皆様に参加していただきやすい新宿の中心地での開催となります。会場である東京医科大学(新宿キャンパス)は東京メトロ丸の内線 新宿御苑前駅、丸の内線・副都心線 新宿三丁目駅、副都心線・都営地下鉄大江戸線 東新宿駅に囲まれた中心点にあり、それぞれの駅から徒歩7~10分程度の好立地です。またJR新宿駅からも徒歩圏内です。

 CANS30のメインテーマは、「看護学を通して学び、つながり、育てる」です。看護はあらゆる年代の個人、家族、集団、地域社会を対象とし、健康の保持増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和を行い、生涯を通して最期まで、その人らしく人生を全うできるようその人のもつ力に働きかけながら支援することを目的としています。そして、看護学は、看護について理論と実践の両面から科学的に探究し、人間の健康に貢献していく学問です。

 看護の対象者は人間ですが、看護を行う側もまた人間です。つまり、看護学を学ぶ者は、看護学を通して、自分自身への気づきを得て、他者とのつながりを感じ、他者を育て、自己が育てられ、他者と共に自身が成長していくプロセスを経験するのです。これらの思いを参加者の皆様と共有したく、今回のメインテーマ「看護学を通して学び、つながり、育てる」を設定しました。

 本学術集会の参加者は、看護職者、看護系大学等の教育研究者、保健・医療・福祉領域の専門職者、看護系大学の学生、市民です。社会の課題や困難を克服し、人びとのより良い健康と生活を支援する看護学の発展へとつなげるために、多くの参加者と広く深く考えを共有したり議論したりし、新たな価値の発見につながることを期待しております。

謹白
2024年1月吉日