第16回日本適応医学会学術集会を2012年6月8日(金)、9日(土)にホテルサンルート有明(東京・有明)にて開催させていただきます。開催にあたりましては、会員の皆様ならびに関係諸氏のご支援とご協力に心から感謝を申し上げたいと思います。本学会の会長と致しましては、実り多き学会になりますように誠意努力して参りたいと思います。
昨今、種々の生活習慣病が社会問題となっており、その病態解明や治療・予防法の探索が急務となっておりますが、その克服に向けては様々な角度からの研究が必要だと思います。今回は、「生活習慣病とホルモン」ということを学会のテーマにしましたが、多くの生活習慣病が各種ホルモンと深く関連しています。ただし、その関係は決して1対1で成り立つものではなく、多対多の関係で、さらに予想を超える関連が底に潜んでいるかもしれません。その解明には今後の多くの研究成果の集積が必要でしょうが、生活習慣病を考える上では、柔軟な思考も大切であるように思います。その土壌の上ではじめて興味深い発見ができるように思います。私の専門領域は心臓病ですが、本学会においては、心臓病に限らず、多くの生活習慣病を様々な専門の方々と議論して、いつもとは異なった視点からも病態を考えてみたいと思っております。
日本適応医学会は、カバーする領域が広く、様々な分野でご活躍中の皆様の研究成果の発表の場でもあります。生活習慣病に限らず、是非とも色々なジャンルの演題を出して頂いて議論を深めて頂ければ幸いです。学会に参加し、多くの仲間と知り合い、そして切磋琢磨していくことが新しい自分への発見にもつながると思います。この機会を積極的に利用して頂ければ幸いです。一人でも多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げております。
|