このたび第11回呼吸機能イメージング研究会学術集会を、平成31年1月25日(金)から26日(土)の2日間、一橋大学 一橋講堂において開催させていただくことになりました。
本研究会は、呼吸機能とイメージングという呼吸器領域における2大診断法の関連、それぞれの可能性について、呼吸器病学、放射線医学、医用工学の臨床、基礎研究者が一同に会して討論する大変ユニークで学際的な研究会です。第1回研究会を京都大学呼吸器内科学 前教授 三嶋 理晃先生が開催、以来昨年 第10 回学術集会まで、私も千葉大学の若手医師、放射線技師とともにかかさず参加させていただき、そのたびに大きな刺激を受け、自身の研究をすすめてまいりました。千葉大学として初めての開催となる本学術集会では、医学研究院 呼吸器内科学 教授 巽 浩一郎先生、フロンティア医工学センター長 工学研究院 教授 羽石 秀昭先生のご協力のもと、医学と工学の融合による魅力あるプログラムとなるよう準備を進めています。
本研究会のメインテーマである「画像による呼吸機能の評価」、さらなる研究の進化・深化により診断・治療の高精度化・低侵襲化に寄与したいと願い、本学術集会のテーマは「呼吸機能イメージングの限界 〜その先にあるもの、見えるもの〜」と致しました。
千葉大学呼吸器内科では、これまで肺循環疾患、COPD、間質性肺炎、肺がんの画像診断、そして、画像による呼吸・循環機能の定量評価の研究に取り組んでまいりました。肺高血圧症の診断はいまなお右心カテーテル検査が必須とされ、肺がんの診断も気管支鏡等侵襲的な検査が必要とされています。呼吸機能イメージング、現在の限界と、限界をブレークスルーすればどんなことが可能になるか? プログラムでは最近注目されているAI、Radiomics、Radiogenomicsによる非侵襲的で新しい呼吸器疾患の診断法について、がんのImaging、Molecular Imaging、新しい画像解析法についてなど、新進気鋭の先生のご講演を予定しています。将来への展望を含め、討論ができればと考えています。
本学術集会が、呼吸器病学、放射線医学、医用工学の研究者にとって、ご自身の専門性を高める機会となりますよう、また、集う他分野の研究者にインスパイアーされ新しい研究シーズを得る機会となりますよう願っています。
新しい医学的知見とともに新しい診断・治療技術が創出され、非侵襲的な画像診断による患者さんへの貢献を目指し、実りの多い学びの場となることを祈念し、ご挨拶とさせていただきます。
皆様の多数の演題登録、ならびにご参加を心よりお待ちしております。 |