2019年8月3日(土)・4日(日)の2日間、札幌市において、日本小児看護学会第29回学術集会を開催させていただくこととなりました。メインテーマは、「小児看護の知を国際支援へ」です。
明治時代に日本を訪れた英国人イザベラ・バード女史は、その体験を“Unbeaten Tracks in Japan” という旅行記にまとめています。バード女史は、日本人が子どもを慈しむ姿に感銘を受け、「私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々を見たことがない。子どもを抱いたり、背負ったり、歩くときには手に取り、子どもの遊戯をじっと見ていたり、参加したり、いつも新しい玩具をくれてやり、遠足や祭りに連れていき、子どもがいないといつもつまらなそうである」と書き残しています。日本人の子どもに対する眼差しのあたたかさ、子育てに対する心の豊かさをうかがい知ることのできる貴重な一文です。私達はそうした日本に生まれ育ち、先輩諸姉から優れた小児看護の知や技術を継承しました。現在推進中の第5期科学技術基本計画では、目指すべき国の姿として「地球規模課題への対応と世界発展への貢献」の実現が提言されています。このような時代の要請に対して、本学術集会では、どのように日本の小児看護の知や技術を国際支援や国際連携へと繋げていくことができるのか、皆様とともに討論してみたいと思います。
スタッフ一丸となり、学術集会等の準備を進めているところです。8月は北海道観光のハイシーズンでもありますので、懇親会では“食の宝庫北海道” をご堪能いただく予定です。大変な混雑が予想されますので、どうぞお早めに出張をお手配ください。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。 |