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第19回日本成人先天性心疾患学会総会・学術集会開催に向けて

本学会は、先天性心疾患を有している患者が成人期を迎えるにあたり、直面する諸問題について取り組んでまいりました。最初は、小児循環器科医と小児心臓外科医が中心となって発足した学会でしたが、問題が多岐にわたることから、循環器科、麻酔科、産婦人科、その他関連する医療者など幅広い分野から参加者が増えてまいりました。
 昨今、選挙権は18歳から認められるようになるように、本学会も19回と、その名の如く「成人」となろうとしています。そこで、新しく起こってきた問題を整理し、将来へ向かったロードマップを描くという意味で、今回のテーマを「先人先天性心疾患の将来展望」といたしました。大きなテーマとして、肺高血圧症の治療、Fontan術後とFallot術後の予後、ACHDの画像診断、女性成人先天性心疾患の問題などを取り上げました。
 また、初めての地方大学での開催だと思います。しかし、地方大学といいましても、三重大学にはACHD診療に寄与しえる診療科が充実しております。血栓・止血の研究が有名な循環器内科、CHDの画期的術式を開発した小児心臓外科、肺高血圧症の研究が進んでいる小児循環器科、および心臓MRIで世界最先端を行く放射線科などがあります。今回、これらの三重大学の専門家と協力しながら学会を進めてまいりたいと思います。
 三重は、伊勢神宮をはじめ、平成28年の伊勢志摩サミットの開催地、賢島などがあり、また、伊勢エビ、アワビ、牡蠣、フグ、松阪牛、伊賀牛など美味しい食があり、学会のエキストラも楽しんでいただけるものと思います。どうぞ、学会においでください。

第19回日本成人先天性心疾患学会総会・学術集会
会長 池田 智明
三重大学医学部 産科婦人科学教室 教授

 


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