ご挨拶

 ようこそ、日本核酸医薬学会第7回年会のホームページへ!

 日本核酸医薬学会第7回年会を、2022年 7月31(日)~8月3日(水)の4日間、東京の御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター、東京医科歯科大学鈴木章夫記念講堂で開催します。この度は、新型コロナウイルス感染状況が不透明ではありますが、現段階では現地開催を目標に、鋭意準備を進めているところでございます。

 日本核酸医薬学会は、1991年に発足したアンチセンスDNA/RNA研究会の事業を継承し、核酸医薬に関する研究・教育を推進するとともに、産官学が一体となり、我が国の核酸医薬創出に寄与することを目的として、2015年4月に設立されました。学会が毎年開催する年会は、核酸医薬に深く関連する5つの学術領域(化学、生物、DDS、医学(臨床)、レギュラトリーサイエンス)で活躍している各専門家が、産官学の枠を超えて最新の研究成果・学術情報を発信・共有できる場です。

 2017年の神経変性疾患に対するアンチセンス核酸医薬のブレイクスルーに続いて2018年、世界初のsiRNA医薬品の欧米日本での承認、さらに2020年3月、「初の国産核酸医薬品」の薬事承認の取得が行われました。いよいよ、我が国でもついに核酸医薬の時代が始まりました。第1回年会(京都)から始まり、札幌、福岡、大阪、徳島を経て第7回年会を6年ぶりに東京で開催させていただく運びとなりました。年々盛り上がる議論を東京でも是非、繰り広げていただければ幸いです。

 年会プログラムについては化学、生物、薬学、DDS、医学、臨床、レギュラトリーサイエンスの複数の分野が参加する本学会の特徴から、教育セッションをべーシックとアドバンストの2ラインにして充実させました。また、5つの領域部門が主催するシンポジウムの他、新たな分野横断的やホットトピックスの企画シンポジウムを増やしています。特に米国で先行する超希少疾病に対する核酸医薬の個別化医療については日本が遅れないないように学会として支援すべくシンポジウムと産官学の立場でのパネルディスカッションを予定しています。

 また欧米の核酸医薬学会でありOligonucleotide Therapeutics Society; OTSの主催であるOTSシンポジウムに加えて、選抜された優秀演題の英語でのPremium oral sessionを新設して欧米の研究者との活発なdiscussionを行って国際化の推進にも力を入れております。

 御茶ノ水は東京駅から4分、JR、地下鉄の4ラインの駅のある、交通至便な立地です。そして、東京 お茶の水・駿河台地区には5つ大学があって、音楽、グラフィックデザインなどのポップカルチャーの発信拠点でもあり、神田の書店街、・秋葉原の電気街に囲まれ、独自のサイエンスとアートのインテリジェントな歴史と文化の香りを色濃く持つ魅力あふれる街です。

 2022年夏、東京御茶ノ水で、できればお会いしましょう。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

日本核酸医薬学会第7回年会長
日本核酸医薬学会会長
 横田隆徳
(東京医科歯科大学 脳神経病態学分野、脳神経内科)