ご挨拶

第23回日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究集会
当番世話人 嶋田 元
聖路加国際病院 ヘルニアセンター センター長
このたび、第23回日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究集会の当番世話人を拝命し、まことに光栄に存じます。
本研究会は、2012年に早川哲史代表世話人のもとに設立され、鼠径部ヘルニアに対する腹腔鏡手術に関する安全な手術手技の普及を目指して活動してまいりました。現在は、日本内視鏡外科学会と日本ヘルニア学会の公認研究会として、春と秋の年2回開催されております。秋の研究会では日本ヘルニア学会の教育セミナーも同時開催され、ヘルニア診療における基礎から最新の知見を濃密に体感できる場となっております。
本研究会の最も大きな特徴は、各演者が持ち寄った無編集の動画を見ながら、ひとつの会場で参加者が熱心な討論を交わす伝統にあります。この形式は、若手外科医の皆様にとって全国レベルの外科医から指導を受ける良いチャンスとなるだけでなく、熟練した外科医にとっても新たな気づきを得る機会となっており、参加者全員がより高いヘルニア内視鏡外科手術手技の向上を享受できる場であると確信しております。
現在、内視鏡を用いた鼠径ヘルニア手術は広く普及しており、さらにロボット支援ヘルニア修復術も徐々に広がりを見せております。このような時代において、腹腔鏡手術とロボット支援手術の各々の術式を深く学び、互いにフィードバックし合うことで、より安全で室の高いヘルニア修復に寄与するものと考えます。経験や年齢を問わず学べるような、熱い議論を深める機会を提供したいと考えております。
多くの皆様にご参加いただき、活発な議論を交わすことを心より願っております。皆様にとって、明日の診療に役立つ充実した研究会となりますよう、鋭意準備を進めてまいります。
皆様の御参加を心よりお待ち申し上げております。どうぞよろしくお願い申し上げます。