会長挨拶
第59回日本小児放射線学会学術集会
会長 内山 眞幸
(東京慈恵会医科大学放射線医学講座 教授)
第59回日本小児放射線学会学術集会の開催させて頂く事になりました。東京慈恵会医科大学放射線医学講座の内山眞幸です。この歴史ある本学術集会を2023年6月9日10日、慈恵医大講堂にて開催という栄誉に預かり、光栄に存じますとともに責任を噛みしめております。
小生と小児画像診断との出会いは、米国より帰国なさり埼玉県立小児医療センターの初代放射線科部長に就任なさった藤岡睦久先生に「小児の画像診断を勉強させてください」と学会場で体当たり的にお願いした卒後3年目に遡ります。エプロンを着けVCUG、インバギの整復と手を取ってお教え頂き、慈恵の放射線科で実施していくことが出来ました。その後、色々な事情と出会いで核医学へ進むことになり、日本核医学会では小児核医学検査適正施行委員会委員長を務めさせて頂き、小児核医学検査ガイドラインの作成を行いました。本学会の参加者としましては、少数派です。
今回の学術集会では核医学検査も入れてもらい、様々な角度から小児画像診断に切り込みたいと思い、テーマを「多角的に挑む小児画像」としました。本学術集会は小児内科、小児外科、放射線科と所属の異なる臨床医が集い、小児画像を中心に視点の異なる立場から語り合えるのが特徴です。実際に患児を診ておられる先生方のご意見は何より勉強になります。岡崎任晴先生が主催なさいました第58回学術集会から一般演題が実会場に帰ってきました。生の発表は臨床家の圧を感じることが出来、心が躍ります。このまま2023年も実会場開催でいけることを祈っています。
小児画像診断スペシャリストの先生方のお力をお借りし、シンポジウム、コアセッション、イメージインタープリテーションセッションに磨きをかけていきます。多くの一般演題のご応募をお待ちしています。とびっきりの小児放にしましょう!