大会長挨拶
この度、第33回日本サイコネフロロジー学会学術集会・総会を2022年7月23日(土)と24日(日)の両日、東京都江東区有明の東京ビックサイトTFTビル西館ホールにて開催させていただくことになりました。
本学会は、1990年の日本サイコネフロロジー研究会が発足から30年の年月を経て、2019年12月26日をもって⼀般社団法⼈⽇本サイコネフロロジー学会として新たなスタートを切りました。大きな節目を迎え、サイコネフロロジーの未来に向けたステップを踏み出す学術集会・総会の大会長を務めさせていただくことを大変光栄に思っております。
サイコネフロロジーの課題は多岐にわたり、研究会発足から今も未解決のもの、時代の趨勢とともに新たに立ち現れているもの等、さまざまです。次の世代が、これらの課題にしっかりと取り組んでいくための足場作りが不可欠です。そのために世代を超え、職種を超えて、これからのサイコネフロロジーについて共に考える大会にしたいと考えております。
さて、腎臓病の患者さん、ご家族にサイコネフロロジーのサービスをとどけるのは腎臓病医療にかかわる医療従事者ですが、こころの専門家としての教育を受けてから現場に立つわけではありません。まだまだ多くの現場でこころのケアが必要とされるサインが見落とされていると言われています。また、正しくサインに気づいても、適切なケアには繋がっていないことも多いようです。そこで、こころのケアを「見える化」することがサイコネフロロジーの発展と充実には不可欠と考えます。そこで、今大会のメインテーマは「こころのケアの『見える化』で未来を作る」としました。
会場の有明は新幹線でも、飛行機でも大変アクセスがよい位置です。全国からたくさんの方にご参加いただきたいと思います。どうぞお誘いあわせの上、お越しください。心よりお待ちしております。
第33回日本サイコネフロロジー学会学術集会・総会
大会長 西村 勝治
(東京女子医科大学医学部精神医学 教授・基幹分野長)