大会長挨拶

大会長 栗原 祐史

松本歯科大学歯学部口腔顎顔面外科学講座 主任教授

 この度,第49回(公社)日本口腔外科学会中部支部学術集会を担当させていただくことになりました.歴史と伝統ある本学術集会を担当いたしますことを,医局員一同大変光栄であるとともに,会員の皆様に深く感謝を申し上げます.

 近年,急速に少子高齢化の進む日本においては,医療の機能分化と連携推進を目指す地域医療構想が掲げられ,口腔外科領域においても専門性がより細分化され,施設による地域性や専門性が異なります.しかしながら,このような環境下においても,口腔外科医にとっては,よりGeneralな知識と対応力が必要であり,本大会が,これからの若手口腔外科医の将来にとっての一助となるよう,本大会のテーマを「若手口腔外科医の育成を目指して」と致しました.

 本大会では,本学会,池邉哲郎理事長による理事長講演「昨年度の反省と今後の目標」,特別講演として,松本歯科大学内科学川 茂幸特任教授による「IgG4関連疾患の診断と治療」,ミニシンポジウムとして,「より良い顎変形症手術を目指した私の工夫」と題して,中部地域でご活躍の新進気鋭の先生方による講演などを企画しております.また,本学術集会に併催されます第154回歯科臨床医リフレッシュセミナーでは,松本歯科大学歯科放射線学講座田口 明教授に「薬剤関連顎骨壊死のポジションペーパー2023の概要と医科歯科連携」と題してご講演いただき,口腔外科医のみならず,一般歯科に従事している先生方にも重要である薬剤関連顎骨壊死に対する最新の知見についてお話いただきます.

わが国では現在,ポストコロナの時代となっておりますが,今なお学会などの開催にはさまざまな制約があります.そのため,本学術集会はハイブリッド形式での開催として準備をさせていただきますが,できるだけ多くの会員の皆様に現地にご参集いただき,活発な議論を通して,これからの診療・研究にお役立ていただけるよう努めてまいりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます.

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