会長挨拶

謹啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 さてこの度、第28回日本行動医学会学術総会会長のご指名を受け、令和3年11月27日(土)、28日(日)の2日間にわたり、オンラインにて開催させていただく事になりました。
 日本行動医学会は、1992年に発足した比較的新しい学会で、現在、およそ400名の国内会員を擁し、年に1回の学術会議を開催しております。行動医学とは、社会文化、心理社会、行動、生物医学に関する知識と技術を集積統合した学際的な学問であります。行動医学の知識と技術は、健康や疾病の理解だけでなく、疾病の予防、健康の促進、病因の解明、診断、治療、リハビリテーションにも役立てられています。たとえば、睡眠障害、不安症、うつ病などに対する認知行動療法やリラクセーションなどによる介入、心身症としての側面が強い、慢性身体疾患や生活習慣病(糖尿病、肥満症、高血圧、冠動脈疾患、慢性疼痛など)の行動変容などの治療介入、これらの疾患の予防や健康行動の確立と維持などに応用されています。また、緩和ケア領域も行動医学が役立つ領域となっています。
 さらに、医学部の教育カリキュラムにおいても、行動科学が必須の事項となり、本学会がコアカリキュラムの提言を行なっております。
 行動医学は、以上の通り、全人的医療の学問基盤の一つと言うことができ、私の専門であります心療内科と多くの部分を共有しています。そこで、今大会のテーマを「行動医学を俯瞰する:予防から緩和ケアまで」といたしました。
 つきましては、本会が実り多い大会となりますよう、是非貴社のご協力をお願い申し上げる次第でございます。
 末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

謹白

令和3年4月吉日