当番世話人挨拶
第32回日本乳癌画像研究会
当番世話人 久保田一徳
(獨協医科大学医学部・埼玉医療センター放射線科 教授)
この度、第32回 日本乳癌画像研究会の当番世話人を務めさせて頂きますことを大変光栄に存じます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延に際し、第30回および第31回の本研究会はWeb開催となりました。この間、これまでの実際に顔を合わせての議論の大事さと、Webを通じた新しい議論コミュニケーション方法の良いところの双方がわかってきました。こういった経験も生かして今回は、全国からアクセスしやすい東京医科歯科大学鈴木章夫記念講堂とオンラインでのハイブリッド開催を目指します。
今回のテーマは「最先端の基本を学ぶ」とさせて頂きました。昨今の画像診断技術の進歩は目まぐるしく、マンモグラフィや超音波といった基本的な領域でも画質が向上するとともに、血流・3次元構造での評価が十分にできるようになり、これまでとは異なる検査方法や診断基準も必要と考えられます。CT、MRIやPETでの画像診断も進歩し、さらに最先端の新たな画像診断装置やAI(人工知能)が活用されつつあります。このような技術革新の中で、これからの画像診断の基本は何かをともに学び、日々の診療に活かし、これからの医療に繋げていくことを目指したいと考えています。
日本乳癌画像研究会は、乳癌画像に関する研究についての発表、知識の交換、情報の提供等を行うことにより、乳癌に関する医学、医療およびその関連学問領域の進歩普及を図ることを目的としています。諸先輩方が「わからないことがあれば、研究会で遠慮なく質問しなさい」と教えてくれたことで、私自身もこの会を通して画像診断について学び、成長させて頂いたことに大いに感謝しております。今回も第一線でご活躍の皆様とともに学び、議論し、考えあうことができる場を提供できるよう、実行委員、プログラム委員で検討を進めてまいります。職種や専門の垣根を越えて、エキスパートの方々も初学者の方にも役立つ研究会にしたいと思います。
意義のある会を作っていきたいと思いますので、会についての意見や要望を皆様から頂戴できますと幸いです。多くのご参加を心待ちにしています。何卒よろしくお願いいたします。