ご挨拶
第20回日本免疫治療学会学術集会開催にあたって
第20回日本免疫治療学会学術集会 大会長
広島大学消化器・移植外科学 教授
大段 秀樹
この度、第 20 回日本免疫治療学会学術集会を 2023 年 6 月 10 日(土)に東京大学伊藤国際学術研究センターを会場に開催させていただくことになりました。中面哲也理事長をはじめとする役員、運営委員会、また学会員の皆様には、貴重な機会を賜り、感謝の意を表すると共に、ご指導とご支援のお願いを申し上げます。
近年の基礎免疫学の進歩は、腫瘍や病原微生物あるいは細胞・臓器移植に対する生体の免疫応答機構を飛躍的に解明し、各種疾患に対する免疫療法の新しい発展の大きな可能性を開いています。精緻で複雑な免疫のしくみの理解に基づき、バイオテクノロジーの発展と共に細胞医療という新しい視点に立った治療法の可能性は無限大とも思えます。そんな思いから、「免疫治療学 〜その可能性は無限大!〜」を本学術集会のタイトルとして掲げました。
本学会は、がんなどの難治性疾患に対する免疫細胞療法の健全な普及と発展を目指し、この問題に関心を持つ全国の医師、研究者、その他の医療関係者などで構成されている学会であり、例年の学術集会ではたいへん魅力的なプログラムが企画されています。今回も、免疫学、再生医学、腫瘍学、感染症学、移植学などを背景にを持つ、学際性豊かな素晴らしい研究者の皆様にご登壇を賜りたく存じます。また、第 20 回という節目の学術集会ということで、中面先生には記念理事長講演をお願い致しました。活発な討論がなされ、ご参加の皆様にとって有意義な学術交流の場となることを願っております。
未だ新型コロナウイルス感染拡大の終息の見通しがつかない厳しい状況が続いております。来年こそは、パンデミックが終焉に向かうよう願っております。沢山の皆様のご参加をお願い申し上げます。