この度、第49回日本歯科麻酔学会総会・学術集会を主幹させていただくことになりました。このような栄誉に預かり、身が引き締まる思いであります。当初オンサイト開催を計画しておりましたが、コロナ禍のおり、開催の確実性を重視し、オンライン開催(10月9日から1か月のオンデマンド配信と10月9日、10日のライブ配信)に変更させていただくことになりました。
 本学術大会のテーマを「歯科麻酔臨床の両輪 —エビデンスと匠の技— 」とさせていただきました。「エビデンス」と「匠の技」が歯科麻酔臨床における両輪を担う際、以下の3パターンが考えられます。1)主にエビデンスを担う、2)主に匠の技を担う、3)エビデンスと匠の技を兼備する。3)の担い方が理想的でありますが、個人や施設としては、1)または2)のどちらかに重きを置くのも一法であります。個々の英知を集約して、日本歯科麻酔学会全体としてエビデンスと匠の技を兼備することが大切と思います。論理構成の匠からは「誰も教えてくれなかった論文執筆のコツ 〜構成美の視点から〜」を、生物統計学の専門家からは「ランダム化比較試験再考:質の高い観察研究のための基盤作り」を、法律の専門家からは「診療ガイドラインの意義と裁判実務での位置付け」を、そして、構造改革の匠からは「麻酔科の構造改革 -モノからコトへ-」」と題した講演をしていただきます。大会テーマに関連するシンポジウムも3題準備いたしました。教育講演、久保田康弥記念講演含め学会企画及び委員会企画の講演・シンポジウム・実習型バイタルサインセミナーも充実しております。 
 今回のオンライン開催はオンデマンドとライブのハイブリッド配信です。コンセプトとして、極力双方向性の議論ができるオンライン開催を目指しました。指定講演・シンポジウムにおいては、ZOOMウェビナーによるライブ配信時に、視聴者は、挙手機能を利用し座長の承認操作を経てリアルタイムで質問することができます。また、ライブ配信時に収録した講演を演者の了解のもと後日ビデオ-オンデマンドで配信するので、以降は大会期間中いつでも視聴できます。一般演題は全て、前回同様にオンデマンド配信のe-Posterシステムを利用します。テキスト欄に座長(コメンテーター)や閲覧者から質問等をテキスト欄に書き込んでもらいます。演者からの回答含めた質疑応答集(PDF)を学会終了後に作成し、学会ホームページの会員専用枠内に貼る予定です。
 オンデマンド配信の最大の利点は、いつでも、どこでも、何度でも視聴あるいは閲覧できる点です。自分の家などでくつろぎつつ、北海道産の美味しい料理やスイーツを食べながら学会に参加したり、視聴の合間に、十勝ワインや余市ワインを嗜みながら、このホームページにリンクが貼られた動画で北海道・札幌市・北海道大学構内の豊かな自然をvirtual体験したりと、勉強・グルメとvirtual観光の両輪を極めていただけたら幸甚の至りです。多くの演題を申し込んでいただき、第49回大会に参加していただくことを、心から願っております。

 

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