ご挨拶

 このたび2023 年1 月19 日(木) ~ 1 月21 日(土)の3日間、第33 回日本先天性心疾患インターベンション学会学術集会を、開催させていただくことになりました。ご推薦いただいた先生はじめ学会の諸先生方に感謝申し上げます。
 今から約30年前に第2回JPIC研究会に初めて参加したときの会場内の熱気に圧倒され、その衝撃が今でも鮮明に思い起こされます。まだその時は自分がインターベンションを専門にするとは考えていませんでしたが、いつの間にかこの領域に足を踏み入れ囚れていました。今回会長を引き受けるにあたりその時のような熱気を若い先生方に少しでも伝えられれば嬉しく思います。
 今回のテーマは、「Lifelong Catheter Intervention for CHD」とさせて頂きました。
 本学会は、小児から成人まで先天性心疾患に対するカテーテル治療と小児の不整脈アブレーションを対象とする学会です。最近では胎児カテーテル治療もはじまり、小児、成人から高齢者まですべての年齢における先天性心疾患へと活動分野が広がってきています。複雑心疾患の手術後の残存異常に対しても積極的にカテーテル治療をようになってきました。今回の学会は、成人領域が専門の先生方にも広くご参加いただけるようアクセスの利便性を考え一橋記念講堂でおこない、多彩なプログラムを企画しています。企画内容として、4〜5つのシンポジウム、ランチョンセミナー3演題、海外講師招請3~5講演、スポンサードセミナー3演題、その他教育セッション、成人先天性心疾患のテーマについて循環器内科とのジョイントセッション(JCIC & CVIT)を予定しています。また若手医師のためのハンズオンセミナーや次代を担う先生方を中心のセッションを企画しております。
 実りある会となりますよう全力を挙げて準備をさせていただく所存でございます。本学術集会が盛会となり、日々の臨床のお役に立てることを祈念しております。皆様のお力添えを賜りたく存じます。何卒、ご支援・協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 本学会が始まるときには、新型コロナウイルスが収束している状況であることを切に願っていますが、新たな学会のあり方を見据えて一部Webでも参加できるセッションなど新しい形の学会を提案できればと考えています。

第33回日本先天性心疾患インターベンション学会学術集会・会長
社会福祉法人 聖隷福祉事業団
総合病院 聖隷浜松病院 成人先天性心疾患科・小児循環科
部長 杉山 央