会長挨拶
第43回日本脳神経超音波学会総会 大会長
卜部 貴夫
順天堂大学医学部附属浦安病院 脳神経内科
第43回日本脳神経超音波学会総会を2024年6月28日(金)・29日(土)の2日間の会期で、浦安市舞浜の東京ベイ舞浜ホテルファーストリゾートにて開催させていただくこととなり、現在鋭意準備を進めております。歴史ある本学会総会として千葉県での開催は今回初めてであり、本学および当院にとりまして大変光栄に存じます。本学会総会は2021年の第40回総会から日本栓子検出と治療学会との合同開催となり、この度は国立循環器病研究センター脳血管内科部長古賀政利先生が会長を務められる第27回日本栓子検出と治療学会と合同で「JAN & Embolus 2024」と称して開催させて頂くこととなりました。
両学会での合同開催には2025年に予定されている両学会の統合を見据えるという意義があり、日本脳神経超音波学会としての総会主催の歴史は2024年を以て一つの節目を迎えます。両学会が各々の理念を踏襲しつつ統合を果たし、実りある1つの学会へ融合することへの期待と実現を目指す意味も含めて本会のテーマを“未来への融合 Integration for the future”と致しました。
脳神経超音波検査は脳領域のみならず全身脈管・末梢神経・筋に関わる幅広い領域の診断に活用されています。さらに超音波は診断のみならず治療へ活用される時代へと進歩を遂げています。また、超音波技術による血栓塞栓症の原因となる栓子検出の精度は診断技術の進歩により著しく向上し、治療においても血栓塞栓に対する新規薬剤やデバイスの登場により著しい変貌を遂げております。本学会では両学会の特色を以て将来的に発展的な融合を果たすため、診療領域に捕らわれない多領域および多職種が集い、学際的視点で脳神経超音波検査を活用した脳神経関連疾患ならびに血栓塞栓症の診断・治療の向上に寄与できる学会にしたいと考えております。
本学会の会場は、東京ディズニーリゾートに隣接しており東京駅からのアクセスも良い浦安市舞浜に位置しています。学会に参加いただいた後の土曜の夜から日曜日にかけて、アミューズメントパークでの楽しい一時もお過ごしいただけます。多くのことを学んでいただくと共にリフレッシュもしていただける本学会への多くの領域の皆様のご参加を心よりお待ちしております。
会長挨拶
第27回日本栓子検出と治療学会 大会長
古賀 政利
国立循環器病研究センター 脳血管内科
第27回日本栓子検出と治療学会(EMBOLUS)へのご参加を心より歓迎申し上げます。2024年6月28日(金)・29日(土)に、順天堂大学医学部附属浦安病院脳神経内科の卜部貴夫先生が会長を務められます第43回日本脳神経超音波学会総会(JAN)と合同で、「JAN & EMBOLUS 2024」として東京ディズニーランドに隣接する東京ベイ舞浜ホテルファーストリゾートで開催いたします。
EMBOLUS(The Japan Society of Embolus Detection and Treatment)は、1998年に東京慈恵会医科大学医用エンジニアリング研究室の故 古幡博先生を中心に設立されました。学会の目的は「物理工学・理学・医学など幅広い分野にわたるネットワークのもと栓子の成因・治療の研究をすすめる」です。本学会は医学のみでなく、物理工学や理学など多岐にわたる分野の多様性を活かし、心血管病の病因であり治療の標的となる栓子を、「いかに見つけるか」、「いかに治療するか」について議論する重要なプラットフォームになっています。また、経頭蓋ドプラなどの非侵襲的検査普及の活動も行ってまいりました。
2025年に予定されていますJANとEMBOLUSの発展的な合併に向けて、JAN & EMBOLUS 2024では、参加いただく皆様が両学会の理念と活動を再確認して、それぞれの特性を継続的に活かせるような統合につなげることを目指し、テーマを「未来への融合 Integration for the future」としました。また、Czech共和国Ostrava大学のDavid Školoudík教授がEuropean Stroke Organization Conference 2023で報告された「頸動脈内膜剥離中の経頭蓋ドプラモニターによる30日以内の脳卒中、TIAおよび死亡の複合エンドポイントの71%抑制効果」は、「sonolysis is back」と表現され、大いなる注目を集めています。古幡先生のライフワークであるsonothrombolysisが再注目される重要な契機と考え、David Školoudík教授にspecial lectureをお願いしました。
コロナ感染症がさらに落ち着き、両学会の皆様が現地で集い、JANとEMBOLUSの結びつきがさらに強くなることを心から期待しています。実り多き学会となるよう、両学会の皆様のご知恵を拝借して、鋭意準備して開催いたします。本学会へは、多くの分野・領域の皆様のご参加を心よりお待ちしております。