千葉看護学会第27回学術集会を開催させていただくにあたり、ご挨拶を申し上げます。
千葉看護学会学術集会は例年千葉大学にて開催してきましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、第27回学術集会はライブ配信(同時双方向配信)を2021年9月4日(土)、オンデマンド配信を2021年8月28日(土)~9月27日(月)に行います。

   
 

 メインテーマは、「AI Nursing-看護の普遍性と革新性-」です。 私たちの日常生活において、Artificial Intelligence (AI)やInformation and Communication Technology (ICT)などのテクノロジーが活用されるようになり、Society5.0への歩みが加速しています。センサーを駆使することで、これまで把握されていなかった生体情報を患者・利用者のデータとして収集できるようにもなり、看護の可能性も広がっているといえます。

   
 

 一方、人々は心身機能の使い方や生活習慣、価値観、そして文化の変化を余儀なくされ、とまどい、しんどい思いもしています。用いる情報の質と量の課題はもちろん、個人情報の活用やプライバシーの保護といった倫理の課題も強く意識されるようになってきました。

   
 

 本学術集会では、AIをはじめとする先進的なテクノロジーを活用する看護をAI Nursingと位置づけます。そして看護の普遍性と革新性を熟考した上で、看護学の立場から個人、家族、地域社会のためにどのようにAI Nursingを創り込み活用するのか、どのようなwellbeingを目指すのか、留意点は何かを常に意識する必要があると考え、本メインテーマを設定いたしました。

   
 

本学術集会の参加者は、健康や生活の課題解決を支援する看護職者、医療・福祉等の専門職者、市民、関係者、教育研究者です。Society5.0に向けて、看護学から新たな価値を生み出し発信することで、人間と地域社会の課題や困難を克服していく所存です。

   
 

みなさまにおかれましては、新たな出会いの機会となれば幸いでございます。

   
     

 

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