ご挨拶

第128回 日本解剖学会総会・全国学術集会を、東北大学川内キャンパスで2023年 3月 18日(土) ~ 20日(月) の 3日間開催いたします。医学および関連する分野で最も歴史のある本学会総会・全国学術集会を仙台では40年ぶりに開催できることを大変嬉しく感じております。
解剖学は、動物やヒトの身体を構成する分子、細胞内小器官、細胞、組織、諸器官のかたちを観察し知ることから始まります。そしてかたちの情報を活かして、それらの構造と機能の関連を解き明かし、さらには病態へと展開することで、様々な学問領域の基盤となってきました。さらに近年の光学技術やコンピューター技術の急速な進歩によって、解剖学の重要性はさらに高まり、応用範囲は一層の広がりを見ております。今回の学会テーマは、サイコウ解剖学~かたちを見る、知る、活かす~とさせていただきました。文字通り形態学を”最高”の解析手段として、そして楽しみとして研究する研究者が集い、時代とともに変化する解剖学を“再考”する機会を提供できればと思っております。
本学術集会はパンデミックの影響で、長らくオンライン開催を余儀なくされてきましたが、このたびは現地・対面開催を目指しております。学会会場となる川内キャンパスは旧青葉城内に位置しており、本学の附属図書館本館が設置されているのをはじめ、近隣には宮城県美術館・仙台市博物館・仙台国際センター等が点在する、仙台随一の文教地にあります。仙台駅から地下鉄を利用していただければ、比較的短時間でお越しいただけますので、多くの方々にお越しいただき、熱気のある大会となるよう準備を進めさせていただきます。甚だ僭越ではございますが、どうぞ、本大会の成功にお力添えをいただけますよう、お願い申し上げます。

第 128 回日本解剖学会総会・全国学術集会
会頭 大和田 祐二
東北大学大学院 医学系研究科 器官解剖学分野

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