第19回日本気胸・嚢胞性肺疾患学会総会
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 第19回日本気胸・嚢胞性肺疾患学会総会を平成27年9月4日、5日に担当させていただくことになりました。会場は空路・陸路両方からアクセスが良い東京ビッグサイト近くのTFTビルに決めさせていただきました。私共の帝京大学医学部附属溝口病院は川崎市の溝口にありますので、可能であれば地元で開催して、あまり来て頂く機会のない川崎を訪れて頂きたいと思ったのですが、やはりアクセスの点で多少問題があり叶いませんでした。学会前や学会後に時間がありましたら昔の公害のイメージから大きく変わり綺麗な街になった川崎にもお立ち寄りください。

 さて本学会は気胸を勉強・研究する会から始まり、第7回からは対象を嚢胞性肺疾患全般に広げ発展してまいりました、気胸は呼吸器外科領域では肺癌に次いで手術対象として多いものです。また手術手技が比較的平易なため(勿論結果を含めて考えるとそれほど平易なものではありませんが)、腹部外科での虫垂切除やヘルニア根治術のように呼吸器外科医が先輩の指導の下に初めて術者として担当させてもらえる疾患でした。小さな嚢胞を大きな傷で処置することには少し申し訳ない気持ちを感じたものでしたが、胸腔鏡の導入により侵襲が小さくなりその問題が解決されました。しかし再発率が開胸術と比較して高いことが明らかとなり、やはりそれほど単純なものではないことを再認識させられました。気胸や嚢胞性肺疾患にはやはり単純ではない奥深いものがあります。

 今回のテーマは“気胸・嚢胞性肺疾患の常識を再検証する”とさせていただきました。例えば気胸には語りつくされた古典的な常識が幾つかあります。若年、痩身、高身長、男性に多いなどがそうですが、日本人の身長が相当に高くなった現在でもそれは正しいのか、あるいはより顕著になっているのか、同様に身長が伸びている女性ではどうなのかなど今一度検証してみる必要があると考えます。語りつくされた話題であり目新しいものが出ないかもしれませんが、多くのご報告が頂ければと思います。

 例年本学会は台風を回避する会長の運も重要な要素になります。医局員のパワーも借りて好天候を呼び込みますので、多くの皆様が参加されることを願っております。