この度、日本尿路結石症学会 第25回学術集会を、2015年（平成27年）8月28日～29日の両日、北海道旭川市のロワジールホテル旭川で開催させていただく運びとなりました。ここに謹んでご挨拶を申し上げます。
　本学術集会は、今回、第25回という節目を迎えるということで、テーマを“四半世紀の軌跡～温故知新”とさせていただきました。尿路結石研究の原点に立ち返り、新しいことを知ることは勿論のこと、温故知新の本来の意味である、“ふるきをたずねて、新しきを知れば、もって師となるべし”、研究を次世代に教え、正しく伝えてゆくことを理想とするように意味を込めました。
　自身は、これまで本学術集会の主催を旭川医科大学で2度経験しております。第3回学術集会（1993年）を真冬の美瑛町白金温泉で、研究会から学会と変革した第12回学術集会（2002年）を旭川市で、いずれも八竹 直先生を会長に開催いたしました。本学術集会のポスターは、北海道と旭川の広大な自然、結石診療に関わる多くの職種の方々、種々の結晶をモチーフにして、この四半世紀にわたる歴代の理事長を、地元で活躍中の小川けんいち氏にイラストを描いていただきました。（左下）初代理事長　大川順正先生、（右下）第2代理事長　八竹 直先生、（右上）第3,5代理事長　郡健二郎先生、（左上）第4代理事長　鈴木孝治先生でございます。
　本学術集会の一般演題を、2015年4月から募集しましたところ、51もの演題（基礎研究9、臨床研究42）が登録され、主催者一同、大変有難く、学会員の皆様に感謝しますとともに、責任の重大さを実感しております。特別企画としては、尿路結石の成因に関係深い、尿酸代謝や骨代謝について、また尿路結石に関係深いメタボリックシンドロームと保健指導や栄養食事指導について、各スペシャリストにご講演いただきます。さらに皆様、よくご存知の旭川市旭山動物園 坂東園長をお招きし、“動物園の危機を乗り越えて～伝えるのはいのちの輝き～”をイブニングセミナーとしてお話していただく予定です。懇親会では、北海道の食材をごゆっくり味わっていただきながら、旭川大学経済学部　江口教授に、“旭川ラーメン業界の探訪と若干の考察～経営学的な視座を持ちながら～”を拝聴したいと思っております。江口ゼミの学生さんと共に製作した“今日も旭ラー”(旭川ラーメンガイドブック)は、旭川市の幾つかの書店ではベストセラーになっております。
　私どもは、大学のように大きな組織ではありませんが、北海道の雄大な自然の中、明るく、楽しく、ワクワクするような学術集会となるよう、主催者一同、おもてなしの精神で精一杯、準備しております。夏休みの最後のひと時を、旭山動物園などの旭川市内観光や、近郊の富良野、美瑛や層雲峡といった、素晴らしい景色や大自然の恵みを堪能していただけましたらと思います。
　皆様のご参加を心よりお待ちしております。