この度、第47回日本小児呼吸器学会を平成26年(2014年)10月24日(金)・25日(土)の両日、東京で開催する運びとなりました。
今回の学会のテーマは「小児呼吸器:未来への贈り物」としました。
乳幼児期、小児期の状況が、成人後の疾患に深く関わっていることが、多くの疾患でわかってきています。呼吸器疾患も例外ではなく、未熟児の慢性肺疾患、RSウイルス感染症、気管支喘息など、幼少児期の疾患が成人になっても影響を残すことが知られています。
肺機能は18~25歳をピークに低下していきます。肺寿命は120~140年程度あるとされていますが、加齢だけでなく、感染や喫煙などによって、肺寿命は短くなります。18~25歳までに良い環境の中で肺を成長させ、肺寿命を短くする素因を排除することで、肺寿命を長く保つことが可能になります。幼少児期の呼吸器疾患を予防、管理することで、肺寿命という「未来への贈り物」をあげることができます。
今回は小児呼吸器外科研究会との同時開催になっています。協同の企画も計画しており、小児呼吸器外科分野の新しい知見も一緒に学べる機会になると思います。
学会会場のあります秋葉原は、以前は電気街の町として有名でしたが、最近では多様な文化の発信拠点として世界に名を知られるようになりました。国民的アイドルAKB48の本拠地であるAKB48劇場も学会会場の間近にあります。学会の合間にこうした秋葉原ならではの文化に触れていただくのもよいかと思います。
今回の学会が多くの人にとって有益なものでありますよう、スタッフ一同、精一杯努力していく所存です。多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げております。 |