このたび、第59回日本卵子学会学術集会を担当させていただくことになりました埼玉医科大学産科婦人科学教室の石原理です。2018年5月26日（土）、27日（日）の日程で、さいたま市のソニックシティを会場として、伝統ある本学会学術集会を開催させていただきますことは、埼玉県で生殖医療に従事する私共にとりまして、とても光栄かつ名誉で心から感謝申し上げる次第です。
　さて、臨床医学と生物学、農学、獣医学などさまざまな基礎科学の研究者が「生殖」という共有するテーマで集結する本学会は、その長い歴史を誇るだけでなく、生殖補助医療胚培養士養成という重要事業の実務に深く関わることで、年々成長発展してまいりました。したがって、毎年の学術集会は、学術研究の成果発表の場として重要であることは言うまでもありませんが、私共ひとりひとりが、科学的、技術的、倫理的最先端に対して、常にアップデートしているためにも大きな役割を果たすべきと思います。

　生殖補助医療に大きな希望をかける方のために貢献し、また、生殖のメカニズムを解明し真理を究めるために日夜奮闘する研究者たちを支援することで、ともに未来を拓いていこうという意図を持って、「希望のタマゴ、真理のタマゴ、未来のタマゴ」を今回のテーマとしました。もちろん、一人前になっていない私たちが、少しでも成長する可能性があることを自覚し、「タマゴとしての誇り」を持ち続けたいという小さな願いも含まれています。
　今回の学術集会は、久しぶりに東京周辺での開催となります。ソニックシティは、東京都心から30分、交通至便の大宮駅駅前にあります。学会の合間には、鉄道博物館、大宮盆栽村など、近隣の訪れる価値のあるアトラクションをぜひお楽しみください。行き届かないことも多々あると存じますが、皆さまのご参加を、一同心からお待ち申し上げております。