第25回日本口腔診断学会・第22回日本口腔内科学会 合同学術大会
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 第25回日本口腔診断学会を平成24年9月20日(木)から22日の3日間東京の学術総合センターにおきまして開催させていただくことを大変光栄に存じます。

 平成23年度は東北地方を襲った大震災、関西地方の大洪水とつづき、被災された方々には、心より哀悼の意を表します。そのような困難な中、たゆまない研究、臨床活動を続けられている方々には心より敬意を覚えます。

 日本口腔診断学会が立ちあげられて、30年弱の時間が経ちました。口腔診断学の重要性を説かれ、志を同じにされた先人の先生方のご努力のおかげで、四半世紀に当たる第25回日本口腔診断学会総会を担当させていただけることを、心より感謝いたします。

 口腔診断学は医療面接から始まる情報の収集と患者さんとのコミュニケーションの構築という医療の基本から、全身疾患と口腔疾患の関わりを検索するための診断技術など幅広い分野をカバーしている学問と考えています。第25回の今学術大会は日本口腔粘膜学会、改め日本口腔内科学会との共催とすることにいたしました。これは多くの学会員のご賛同によるもので日本口腔内科学会第22回学術大会会長の笹野高嗣先生と相談の結果、両学会の特色を生かしながらも、完全なる共催とすることにしました。共通のテーマとして唾液の働きと唾液から知りえること(仮題)を掲げました。また特別講演1題、ランチョンセミナー2題を予定しています。

 口腔診断学会は学生、研修医に対する教育に関する内容から、口腔診断につながる基礎的な研究、疾患動態、臨床研究、症例報告など幅広い範囲を取り上げています。これらに関わられている多くの研究者、臨床医の先生がたに参加していただきたいと考えています。そのため学会発表は学会員に限定しないで当日会員での発表を認めることにしました。

 会場は東京駅から近く非常に交通の便のいいところです。ぜひ日常の研究成果をご発表いただきたくお願い申し上げます。

 

 会員の皆様におかれましては、御健勝にてお忙しくお過ごしのことと存じます。この度、第22回日本口腔内科学会を担当することとなりました東北大学の笹野高嗣でございます。本大会開催の機会を与えていただきました山根源之理事長をはじめ、役員の先生方、学会会員および関係各位の皆様に心より感謝申し上げます。
 さて、この度の大会は2つの点で大きな意味を持っています。ひとつは、学会名称を改称した記念すべき節目にあたる大会という点です。学会名改称については本学会の拡大学術委員会、理事会等で時間をかけて慎重審議され、平成23年度の本学会総会の議を経て「日本口腔内科学会」と改称されました。学会名改称の経緯および目的等については、本学会誌を参照いただければ幸いです。今回の大会では、口腔内科学会発足の記念となる企画も準備する予定でおります。なお、今回開催する学会の回数については、これまでの口腔粘膜疾患研究会(平成3~6年)、日本口腔粘膜学会(平成7~23年)の回数を通算し、第22回目の開催と表記いたしました。
 ふたつめは、日本口腔診断学会との完全なる合同開催という点です。本学会と他学会との連携については、学術委員会、理事会および関連学会との合同学術委員会等で平成19年から審議され、平成20年には草間幹夫会長のもとで日本口腔診断学会(今村佳樹会長:日本大学歯学部)との共同開催が初めて行われました。その後、平成21年には久保田英朗会長のもとで日本口腔診断学会(森啓会長:神奈川歯科大学)、平成22年には森田章介会長のもとで日本臨床口腔病理学会(田中昭男会長:大阪歯科大学)と共同もしくは合同で開催されました。この間、本学会学術委員会では、学術集会共催に関するアンケ-ト調査を行い、多くの会員から共催について賛成の意見を頂きました。会員の皆様から賛同が得られましたので、今回は、第25回日本口腔診断学会(町野守会長:明海大学歯学部)との合同開催とし、管理・運営のすべてを合同で行う準備を進めております。会場は東京駅から交通の便のよい学術総合センター一橋記念講堂を選びました。合同学術集会の共通テ-マとして、唾液を選択しました。唾液は歯科医療に深く関連しており、各学会において重要なテ-マとなっています。本学会も唾液に係る関連疾患等の診断と治療は重要なテ-マのひとつになると思います。学術集会では、杉谷博士教授(日本大学生物資源科学部)に「唾液の役割と分泌機序」と題した基調講演をお願いしております。さらに、唾液に関する基礎と臨床のシンポジウムを企画しております。
 今回の合同学術集会が会員の皆様の情報交換の場として有益な集いになることを念願し、多くの会員の皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。

 


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