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事前参加が必要なプログラムに関しては、下記のお申込みフォームよりご登録をお願いいたします。
申込締切予定は各セッションをご確認下さい。 ※定員になり次第締め切り |
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【ワークショップ1】若手医師・多職種のためのせん妄予防と治療2018 |
せん妄は総合病院で最も頻繁にみられる精神・行動の障害である。一過性の病態と考えられていたが、多くの研究から一旦発症するとその後の身体予後の悪化ばかりでなく、認知症発症のリスクが高くなり、さらに医療経済面でも悪影響を生じることが知られるようになっている。このように精神科領域のみならず医学一般にとって重要な標的であるが、高いエビデンスを生み出す困難さから、予防的介入や治療的介入は発展途上にある。
自分の行っているせん妄への対応はこれで良いのか?上級医から指導された方法は本当に正しいのか?看護スタッフの対応はこれでよいのか?何かよい予防策はないか?など、日ごろの臨床で生じる疑問は多々あると思う。2015年から毎年行っている本ワークショッップでは、提示する症例に対する小グループや全体での議論およびある程度のエビデンスをもった対応の解説を通して、せん妄のケア・対応、治療的介入、予防的介入などを検討したい。
今年度は、アルコール離脱せん妄および身体拘束の2つをテーマとして取り上げる。 |
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開催日時: |
11月30日 (金) 9:30~11:30 (第4会場) |
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申込方法: |
事前参加登録 ⇒ 当日参加も可能です |
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申込締切: |
11月27日 (火) ※事前参加は締め切りました。 |
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定員 : |
40名(1班8名で計5班) |
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【ワークショップ2】身体合併症を考慮した電気けいれん療法(ECT)の症例グループディスカッション |
ECTの適応決定には診断と状況といった多軸的な判断が求められ、技法の面においても効果を最大化するために適切なパラメータ調整が必要である。それに加え、この治療はいまだ根強いスティグマを抱えているため、患者やその御家族、援助者に対して治療の説明をする際は、過度の忌避感を惹起しないような配慮を要する。そういった技術の中には指針や教科書からは学びにくいような要素も多く含まれており、医療者それぞれが臨床の中で身につけ、個々に洗練を重ねているのが現状である。そのため有用な臨床の知であっても、個人や施設をこえて共有されないままであることも多い。
当プログラムでは、ECT講習会を受講済みの医療者を対象として、ECT推奨事項を踏まえた上で、困難症例へのECTを行う際に必要な臨床判断について知識と考え方を共有し、学ぶことを目的とする。具体的には架空症例を呈示し、適応、リスク評価、技法に関する3設問についてそれぞれ小グループでのディスカッションと発表、質疑を行う。最後にはまとめとして設問の解説を行うが、ただ一つの正解を求めることよりも、実臨床で遭遇する諸問題に取り組む際の着目点や重み付けといった判断過程を重視する。 |
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開催日時: |
11月30日 (金) 9:30~11:30 (第5会場) |
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申込方法: |
事前参加登録 ⇒ 当日参加も可能です |
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申込締切: |
11月27日 (火) ※事前参加は締め切りました。 |
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定員 : |
36名 ~ 42名 |
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【ワークショップ3】無床カフェ |
現在、無床精神科をとり囲む現状は決して楽観的なものではない。例えば、これまで散々述べてきたことであるが、平成28年に総合入院体制加算2が新たに加わったことは、無床総合病院精神科にとっては一見追い風になるように思われたが、連携病院の精神科による診察と入院受け入れ体制があれば良く、必ずしも自院の精神科の標榜は必須ではない。他の要件についても「リエゾンチーム又は認知症ケアチーム加算の届出」ということになれば、経営側としては認知症ケアチームの体制の方が整えやすかろう。さらに当のリエゾンチームの基準において、必ずしも常勤医師である必要はない。
緩和ケアチームの身体症状担当医師は平成30年の厚生労働省通知で「当該医師は緩和ケアに関する専門資格を有する者であることが望ましい」と暗に緩和医療学会専門医・認定医が加算の要件になる可能性を示しているのに対し、精神症状担当医師については精神科医の専門性について触れられることはなかった。
さらに、幾つかの意欲のある単科精神科病院の医師がいわゆる総合病院でリエゾン活動を行うシステムが現在試みられている。
これらの事象は、好むと好まざるに関わらず、無床総合病院精神科のアイデンティティに関わることである。では、振り返って我々無床精神科のスタッフが生きて行くためにはどのような活動をすれば良いのか。果たして無床総合病院精神科医は必要なのか? 今回も「カフェスタイル」という形式で自由な討議を展開したい。
(なお、今回のカフェでもコーヒーを用意する予定であり、幾ばくかの小銭をご用意いただければ幸いです) |
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開催日時: |
11月30日 (金) 14:00~15:30 (第4会場) |
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申込方法: |
当日参加いただけます。 |
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申込締切: |
無し |
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定員 : |
無し |
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【ワークショップ4】
医療の現場で子どもと親子のトラウマやストレスに対処する-トラウマの医学と治療の現在を踏まえて |
医療の現場は様々なトラウマや強いストレス体験の交差点である。自然災害や対人暴力、虐待、事故、侵襲度の高い医学的治療など、改めて考えてみれば枚挙に暇がないほどである。受診の主たる理由が心的外傷関連疾患であればもちろんこれに対処するのが精神科医の役割だが、それ以外にもコンサルテーション・リエゾンの現場では非精神科治療に伴うストレスやトラウマにも対処を求められることが多い。
とりわけクライアントが子ども、そしてひいてはその親であれば、対処どころかトラウマ・ストレス関連症状を見極めるところから難しいと感じる精神科医も少なくないだろう。今回のワークショップでは、近年急速に進歩したトラウマの医学と医療の現在のポイントを押さえ(金)、Trauma-informed careの概念や子どもと親子のトラウマ関連治療を俯瞰したうえで(加茂)、試行が始まっているペアレントトレーニング(Child-Adult Relationship Enhancement: CARE)プログラムを用いた子どもの慢性疾患治療への介入的支援(上田)について一部スキルトレーニングを交えながら明日からの臨床に役立つ話題を提供したい。 |
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開催日時: |
11月30日 (金) 15:40~17:40 (第4会場) |
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申込方法: |
事前参加登録 |
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申込締切: |
11月22日 (木) ※締め切りました。 |
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定員 : |
無し(当日参加も可) |
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【ワークショップ5】死の恐怖を背景に、激しい怒りを呈する患者のコンサルテーション~精神腫瘍学研修会~ |
がんに罹患し、生命の危機に直面する患者は、様々な心理反応を呈する。その中で最も医療者が苦慮するケースのひとつに、ストレスを患者自身で消化できず、置き換えとしての激しい怒りを周囲の人間に向けるものがある。
このようなケースが臨床的に難しいのは、激しい怒りそのものへの対応の困難さに加え、患者が死に直面していることに対して、他のストレスでは起こりえない特有な逆転移が生じることがある。現代社会において死を否認する傾向があるため、「死の恐怖」は医療者にとって未知のものと感じられ、他のストレスとは異なる意味付けがされがちである。
患者の激しい怒りと、医療者の特有の逆転移が相まって、医療チームは心理的に身動きできない状況に置かれがちである。このようなケースにおける医療チームのリエゾン・コンサルテーションに対する期待は大きいので、コンサルタントは心理的なプレッシャーを感じながらも、医療チームが能動的に機能できるように働きかけなければならない。
その為に現場のコンサルタントはどのような切り口でアセスメントし、能動的な関わりを行うのか。本ワークショップでは、症例をもとに、臨床経験豊富なディスカッサントがライブの状況で検討することにより、成書には書かれていない実地臨床のアートを共有する。
研修会当日は安井より実地臨床における経験に基づいた症例提示を行い、和田(精神科医)、秋月(精神科医)、元山(腫瘍内科医)、林田(看護師)、花村(心理士)は、それぞれの立場より対応法について様々な意見を述べる。また、清水、武村はフロアを巻き込んだディスカッションを展開させる。
なお、ワークショップであるが、発言は挙手によって行うので、聴講のみの参加ももちろん可能である。 |
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開催日時: |
11月30日 (金) 15:40~17:40 (第5会場) |
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申込方法: |
当日先着順 |
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申込締切: |
無し |
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定員 : |
無し |
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【ワークショップ6】地域リエゾンカフェ |
一般病院で行われるリエゾン精神医学に基づく診療活動は、精神医学における重要な領域である。病棟でのうつ病、せん妄、認知症の診断、治療や救急現場での自殺企図患者への対応は言うに及ばず、移植医療、緩和医療などリエゾン精神医学の担う分野は拡大し、その重要性を増している。精神科リエゾンチーム加算が算定できるようになり、多職種からなる精神科リエゾンチームの活動も活発になっている。しかし、そのような総合病院精神医学的な活動から隔たっている医療現場はまだまだ多い。わが国の一般病院では精神科が診療科として設置されていないことも多く、リエゾン精神医学的活動が行われていない医療現場が数多いという問題が存在する。一般病院に精神科が設置され常勤精神科医が活動できる環境が拡大していくことが望まれるが、現状ではなかなかそうはなっていない。とくに地方においては、リエゾン精神医学を実践できる医療機関が少ないことが医療上の大きな問題となっている。
このような精神医療上の空隙を埋める形で、単科精神科病院から、あるいは精神科クリニックから精神科医が一般病院へと出向き、リエゾン精神医学的活動を行なうケースがある。このような活動もリエゾン精神医学の範疇にあると考えられ、これを「地域リエゾン」と呼称することにしたい。「地域リエゾン」活動は、精神科がなく(精神科医がおらず)総合病院精神医学の恩恵を受けがたい医療現場における補完的活動としての重要性を有すると考えられる。「地域リエゾン」を考える会を企画し、現在そのような活動を行っている精神科医および精神科医療機関の実態を明らかにし、さらにその問題点を整理検討し、是正発展につなげることは、広く総合病院精神医学全体の発展に寄与し、多くの患者のニーズに応えるものであるだろう。地域リエゾン・カフェを本学会の中で設け、「地域リエゾン」活動の現状と未来を考える基盤にしたいと考える所以である。この分野に関心を持つ多くの方達の参加を期待している。 |
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開催日時: |
12月1日 (土) 13:30~14:30 (第2会場) |
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申込方法: |
当日参加いただけます。 |
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申込締切: |
無し |
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定員 : |
無し |
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【ワークショップ7】多職種連携ワークショップ |
自分たちのチーム活動が、はたして病棟に役立っているのか、ひいては患者・家族の支えになっているのかは重要な課題です。このテーマにチームとしてどこまでやるのかについて線引きが曖昧であると、チームでやるべきことよりも病棟から求められることへの対応で手一杯になってしまいます。本来は病棟が対応すべきことまでもがチーム活動に組み込まれ、日々のケース対応に追われる中で、医療の質を上げるための取り組みに手が回らない、なんて経験はみなさんにはありませんか?いわば毎日が自転車操業の状態になってしまうと、いつしかチームメンバーの疲弊、燃え尽きにもつながりかねず、チーム活動が継続困難になってしまっては本末転倒です。
当たり前のことですが、私たちがチーム活動に充てられる時間には限りがあります。この限られた時間をどのように使ったら良いのかについて、病棟の役に立ちながらもどうやったら楽ができるのかを戦略的に考えるのが今回のワークショップのテーマです。戦略的という言葉は、「計画的に戦いを略して目標を達成する」という意味だそうです。楽をするというのは決してチーム活動を面倒くさがることではなく、チームとして必ずしもやらなくてもいいことから解放されることで、病棟のために本来チームとしてやるべきことに注力するということです。
今回のワークショップはワールドカフェスタイルで行います。チーム活動における自分たちの活動を振り返る中で、チーム活動の質を維持しながら、有限である時間を有効に活用するには何をどうしたらよいのかについて、自由な雰囲気の中でディスカッションしていただき、みなさんの工夫や気づきを共有しながら、明日からの臨床に生かしてもらえればと思います。
チーム活動に慣れた方だけではなく、新人の方やチーム活動を始めて間もない方でも職種を問わずご参加いただけます。みなさまのご参加をお待ちしております。 |
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開催日時: |
12月1日 (土) 15:10~17:10 (第5会場) |
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申込方法: |
事前参加登録 ⇒ 当日参加も可能です |
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申込締切: |
11月26日 (月) ※事前参加は締め切りました。 |
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定員 : |
40名 |
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