この度、第22回日本血管内治療学会総会を,来る2016年 7月 29 日(金)~7月 30 日(土)の会期で、シェーンバッハ砂防にて開催させていただくことになり大変光栄であると感謝申し上げます。
本学会は、全身の血管内治療に関する四科(心臓血管外科、循環器内科、脳神経外科、放射線科)が一堂に会して、各分野に於ける最新の知見と経験について発表すると共に、交流を図ることにより、血管内治療についての理解と議論を深めることを目的に設立された独創的な会です。平成7年に岡田昌義会長(現理事長)の下第1回の学術集会が神戸で開催され、今回で第22回目の開催を迎えることになりますが、ここに到るまでの血管内治療は大きな発展を遂げ、いまや各領域において治療のfirst lineとなっております。
現在、人口の高齢化やライフスタイルの欧米化などによって脈管疾患は年々増加の一途をたどり、心血管イベントの抑制のためには、大動脈、冠動脈、頸動脈、下肢動脈、などの包括的な全身血管病(Polyvascular Disease)の管理が重要となっております。このPolyvascular Diseaseの治療においては、複数の血管病に対して、どのような順序で治療を行うことが最適なのか、無症候性の血管病に対してどこまでの介入が必要なのか、QOLのみならず予後の改善を得るための戦略は何であるかを、診療科の枠を越えて討論することが重要となります。そこで今回の大会テーマを「発展する血管内治療 -多診療科の大同団結により予後改善に挑む」といたしました。
本学会が、高齢化社会を迎えてますます重要となってきたPolyvascular Diseaseに対する治療について、専門的知識・技術の普及・向上に寄与し、社会の福祉に貢献するための布石となるよう最大限努力する所存です。
末筆ですが、本大会が皆様にとって実り多い交流の場となることを祈念するとともに、皆様のご協力で大いに盛り上がり、有意義なものとなりますよう、多数のご参加を心よりお待ちしております。 |