この度、第61回日本小児保健協会学術集会を平成26年6月20日(金)~22日(日)の3日間、福島市にて開催させていただくこととなりました。本学会が福島県で開催されるのは初めてであり、光栄に存じますとともに、皆様のご支援をお願いしたいと思います。
今回のメインテーマを「笑顔の絶えない子どもたち~復興・未来・希望~」とさせていただきました。皆様ご承知の通り、2011年3月11日の東日本大震災および福島第一原発事故により東北地方の太平洋沿岸部は未曾有の壊滅的な被害を受け、さらに福島県は我が国で誰ひとり経験したことのない原子力発電所の事故による被災、その上風評被害まで受けています。しかし、未来に希望をもって復興にむけ、歩み続けております。現在の外気環境放射線量は、小児にとっても健康に影響を及ぼすことはなく、流通している福島県産の食物は摂取しても健康障害の心配はありません。いたずらに不安を抱いたり、不正確な情報に惑わされたりすることなく、ぜひ正しい知識に基づく科学的な判断をすることが大切です。
このような中、明日の未来を担う子どもたちが心身ともに元気に成育できる環境を保障することは社会全体の責任であろうと思います。子どもたちが健やかに成長していくためには、医療、保健、福祉や教育の連携をさらに強靭にしなければなりません。本学術集会が、子どもたちを取り巻く現場にいる医師、看護師、保健師、養護教諭や教育関係者等にとって学術的な拠り所となる考え方や指針が得られるような有意義な会となりますよう願う次第です。
大いに語らった後は、福島の初夏の味覚とおいしいお酒を存分にお楽しみいただければ幸いです。多数のご参加をいただけますよう心からお待ちしております。
|