痛みが長期間持続すると、痛みのことが頭から離れない状態で、こころを痛みに乗っ取られていきます。いつのまにか痛みに対して自分では、何もできないと信じている状態で、無力感が増えてきます。また、痛みが始まってから、さまざまな痛まないようにする工夫をしますが、うまくいかず、挫折を繰り返し、自己を否定するようになります。さらに、痛みそのもの強さや、それにより起こりうる問題を現実より大きく見えてきてしまい、不安や恐怖が次第に大きくなり身体的にも精神的にも追い詰められていくようになります。
このような痛みに対する心理は、疼痛の慢性化する時に誰にでも起こる思考過程であります。この思考過程をどのようにセルフマネージメントするかが、慢性疼痛をうまくコントロールすることにつながります。このセルフマネージメント仕方を認知行動療法の手法を用いて、解消できる方法を参加された方と一緒に試みていきたいと考えております。 |