第14回日本腎不全看護学会学術集会・総会を平成23年11月19日(土)、20日(日)の両日にわたり、パシフィコ横浜会議センターで開催させいていただくことになりました。
わが国の透析患者数は2009年末29万人を超えており、増加する患者数は未だ衰える気配がありません。臨床の場に目を転じれば、高齢化、重複化・重度化する合併症を持つハイリスクな患者群の増加を背景に、キュアとケアを統合し安心と安全を支える看護の専門的能力、高度な実践力がより一層求められてきております。CKD概念の普及とともに、腎不全看護の専門的知識、看護ケア技術の提供の場が広がる中、腎不全看護の質の保証、専門性確立に向けた取り組みは、本学会においてますます重要となると考えます。
第14回学術集会のテーマは「見つめよう、伝えよう、拡げよう、私の腎不全看護」といたしました。看護の質の保証、専門性は、臨床の多くの看護実践によって支えられており、1人ひとりの看護者によるよりよい実践が腎不全看護のより一層の充実と発展につながると考えます。学術集会では、日々の中で行われている看護実践のプロセスとアウトカムをきちんと評価し、それを看護の成果として説明し伝えていくことを通じて、腎不全看護の標準化、専門性の確立、チーム医療という協働における看護の役割等について討論を進めていきたいと思っております。
参加される皆様お1人おひとりが患者さんとの関わりで得た腎不全看護への「こだわり」「大切にしたい思い」を含め「私の腎不全看護」を語り共有する機会としていただけることを願っております。
特別講演では、慢性の病いとともに生きることへの理解とその支援について、教育講演は、看護の可視化、看護ケアの質評価、リスクマネジメント、フットケアなど現在、そして将来にわたって腎不全看護が取り組むべき課題を予定しております。また、シンポジウムでは、外来、病棟、クリニック、地域など様々な場所、立場からの実践報告を基に看護の広がりと連携について考える機会としていきたいと思っております。
一般口演・示説の他、交流集会など本学術集会では、多くの発表の場、機会を設けております。多くの皆様に演題をお寄せいただき、日頃の看護の成果、「私の腎不全看護」について活発な意見交換と交流を深める機会につなげていきたいと思っております。
プログラムの詳細、演題募集、恒例となりました教育セミナー等につきましては、ホームページ上で逐次ご案内を申しあげます。
横浜は、近場では中華街や元町など、横浜ならではのショッピングが楽しめます。また少し足をのばせば、ディズニーランドや古都の町鎌倉などにもいける大変アクセスの良い場所です。14回学術集会に多くの皆様が参加していただけることを関係者一同心よりお待ちしております。 |