ご挨拶

第32回重症心身障害療育学会学術集会
実行委員長 林 時仲
(北海道療育園園長)

第32回重症心身障害療育学会学術集会を担当させていただくことになり、大変光栄に存じます。今回は第32回となります。これは、昨年10月、東部島根医療福祉センター伊達伸也院長を実行委員長に開催予定でした第31回学術集会が新型コロナウイルス感染拡大により中止になったことによる措置です。
私は実行委員長を務めるにあたり、第31回学術集会の準備に当られた伊達先生並びに参加予定でした皆様の想いを引継ぎ、形にしたいと考えていました。しかしながら新型コロナウイルス感染症の全国的な流行が収まらず、一堂に会して行う学会形式では開催が危ぶまれました。そこで開催形式をオンライン形式(ビデオオンディマンド配信のみ)に変更して実施することといたしました。準備の都合でオンディマンド配信を行うことはできませんが、都合の良い時と場所で視聴することができるビデオオンディマンド配信の利点を活かしていただければと考えております。オンライン開催は本学術集会では初めての試みのため行き届かない点も多々あるかと存じますが、コロナ禍における本学術集会の今後を考える一つの指標として前向きに捉えていただければ幸いです。
当園は昨年12月に新型コロナウイルスの大規模な集団感染(クラスター)を経験いたしました。感染症罹患の有無にかかわらず、入所利用者の多くに体重減少や筋力低下、様々な機能低下を認めました。経験から学びましたことは、日々提供する療育の質がいかに重要であるかということです。今回はテーマを決めておりませんが、より良い療育を提供すること、そのための研鑽を続けることは不断のテーマでありコロナ禍に限ったものではないと思います。会員の皆様の多数のご参加を心よりお待ちいたしております。