ご挨拶

日本超音波医学会 第34回関東甲信越地方会学術集会

会長 山口 匡
教授 , 博士(工学)
千葉大学フロンティア医工学センター

 来る2022年9月24日(土)・25日(日)の両日,シェーンバッハ・サボー(東京都千代田区)におきまして,日本超音波医学会関東甲信越地方会第34回学術集会を開催させていただくことになりました。関東甲信越地方会学術集会での工学系(基礎)の会長は,第2回と第20回の学術集会に続いて3回目で,14年ぶりとなります。これまでの歴史の重みを強く感じると同時に,会員のみなさまの活動ならびに地方会の活性化をお手伝いさせていただくことを光栄に存じます。
 関東甲信越地方会は超音波医学会における最大規模の地方会で,例年の参加者が1,700名を超える大規模な大会となっています。コロナ禍の影響で第34回の開催方式の確定が難しい状況ではありますが,基本を会場であるシェーンバッハ・サボーでの開催とし,オンデマンド配信を併用した形式でみなさまにご参加いただける方針で準備を進めております。
 本会のテーマは「シン・チョウオンパ」です。『超音波医学の理をく追求するのはもちろんのこと,sin波の動で観察される号を活用してなる生体情報を評価するための知見について,技術開発の成果も交えて,医学と工学および領域の枠を超えて活発にご議論いただきたい』という思いで設定させていただきました。近年は他の医用画像モダリティについても開発や応用が進んでいますが,超音波診断においても,従来の画像診断をさらに深く掘り下げた検討が推進されていますし,新技術によってこれまでに理解されていない新たな生体情報を得ることも可能になってきています。様々な意味合いの「シン」をキーワードとして,みなさまと一緒に超音波ならではの可能性を追及させていただくのを楽しみにしています。