第36回体液・代謝管理研究会年次学術集会は、2021年2月27日(土)に杏林大学三鷹キャンパス大学院講堂で開催予定でございましたが、世界的な新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を鑑み、同日WEB開催をさせていただくことになりました。
体液代謝管理研究会は35年以上の歴史を持つ伝統ある研究会です。これまで学術集会では周術期の輸液管理、侵襲時・急性期医療の電解質・代謝管理について、常に活発なディスカッションが行われ、私自身も多くの新しい知見を得て参りました。本研究会は次第に会員数も増え、医師のみならず、他職種の方々に興味を持っていただける学会となっております。このような本研究会の進歩を踏まえ、今回の学術集会のテーマを「体液・代謝管理のup-to-date」とさせていただきました。
学術集会のプログラムとして、まず特別講演は、日本大学医学部社会医学系衛生学分野の小川洋二郎先生に「宇宙と麻酔と体液循環」についてご講演いただきます。興味のある内容に大きな期待がもてます。教育講演1は、横浜市東部病院患者支援センター長、谷口英喜先生に「ERASガイドライン改訂第四版を実行するActions to promote optimal perioperative nutritional and metabolic care」と題して、ERASについて最新の話題をお話いただきます。教育講演2では、本研究会の理事長、宮尾秀樹先生に、会員からのご要望の多かったテーマであります「HES、アルブミン、アミノ酸」について、ご講演いただきます。そしてランチョンセミナーでは浜松医科大学医学部附属病院麻酔科蘇生科教授、中島芳樹先生に、基礎の領域のグリコカリックスを含めた最近の話題をご講演いただきます。さらに指定演題では、前半部分の体液・代謝管理に関する基礎的なセッションを踏まえ、臨床における実用性のある話をしていただきます。WEB開催でございますので、自宅や職場などから多くの皆様にご参加いただき、活発な質疑、討論を期待しております。また、一人でも多くの皆様に参加いただけるよう、例年より参加費を値下げいたしました。
皆様が本学術集会に興味をもたれ、WEB開催にぜひ参加してくださいますよう、心よりお願い申し上げます。 |