会長挨拶

 日本神経学会第4回特別教育研修会脳卒中コースを担当させていただく日本医大脳神経内科の木村和美です。言うまでもなく、脳神経内科医にとって脳卒中診療は必須です。市中病院において脳神経内科医が担当する入院患者の約半数が脳卒中患者です。その脳卒中患者を的確に診断し治療することが脳神経内科のミッションです。テーマは、「脳卒中を極める」といたしました。これこそ、多くの国民が期待する脳神経内科に対するニーズです。脳卒中の診療治療は日進月歩で大きく変貌しております。本教育研修会は、最新の情報を提供できるように、現場でがんばっている中堅医師をお招きし生の声を聴いてもらいます。朝から夕方までぎっしり勉強し、即戦力になるように、プレホスピタル、画像診断、t-PA静注療法、血栓回収療法、エコー、抗血栓薬の使い方などで、プログラムを作成いたしました。完全WEB開催ですが、演者、座長、コメンテーターによる生の声で、熱く討議していただきたく、デイスカションの時間を長くとりました。また、最後のセッションでは、脳神経内科医にとっての脳卒中診療について熱く語れる時間をとりました。若手の脳神経内科医、研修医、学生を対象にしていますが、ぜひ、シニアの先生にも聴講していただければ幸いです。本教育研修会に、多くの聴講者が参加され、一人でも多くの脳卒中患者が社会復帰できるように祈念しております。